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神津島旅行のベストシーズンは?オススメの時期を紹介します
記事更新日: 2023-03-14
都心から170kmほど南に浮かぶ神津島(こうづしま)。
書類の上では同じ東京都でありながら、ビル街とはまるで違う風景が広がり、夜になれば見上げた空に無数の星々が輝きます。島の中央には、春から秋までさまざまな花に彩られる天上山(てんじょうさん)がそびえ、どの季節も旅人の姿が絶えません。
海水浴シーズンとなるのは気温がピークに達する8月と、それに近い暑さの7月と9月です。この時期に天上山へ足を運べば、7月のサクユリをはじめとした夏の花を目にすることができます。
ベストシーズンは7~9月!赤崎遊歩道での飛び込みは快感!
都心部から遠く離れた神津島ですが、4月から9月頃までの平均気温はほとんど変わりません。ただし、最高気温は全体的に神津島の方が2~3度低く、逆に最低気温は高いため、島を訪れるとすごしやすく感じるでしょう。
一方、雨の傾向には大きな違いがあります。都心部で観測される降水量は、天候の不安定な9月と10月に最も多くなり、11月になると一気に減少します。
ところが、神津島の9月の降水量は都心部より少なく(※他の月は基本的に都心部+50~80mm程度です)、そのかわり8月は都心部の約1.6倍、10月は約1.9倍になります。
8月の雨については、気温が高く、長引かないことが多いため、それほど心配する必要は無いと思われます。問題は10月で、気温も8月をピークに、9月は2度・10月は4~5度下がってしまうため、雨や海水の冷たさを気にせずに海で遊べるのは、9月頃までとなります。
6月の気温は10月とほぼ同じですが、こちらは10月よりも雨が少ない分、水温は上がりやすくなります。ですが、出発日付近の天候に左右されすぎることを考えると、やはり7月に入ってから神津島へ行く方が安心でしょう。
島の北端にあり、爽やかな風が吹く「赤崎遊歩道(※通称「潮風の道」)」には飛び込み台があり、夏には照りつける太陽から逃げるように涼しい海中に飛び込めるスポットとして賑わいます。一瞬の滞空時間の後、ザブーンと勢いよく身体が沈んだ時の爽快感は、なんとも言えません。
海水浴を中心に考えるなら、神津島旅行のおすすめは7月と8月、および9月の暖かい時期となります。
なお、「飛び込みができるほど深い海は避けたい」という場合には、神津島の南東にある「多幸湾海水浴場」が便利です。
多幸湾・三浦漁港の中のこのビーチは波も穏やかで、小さなお子様と安全に遊ぶことができます。さらに、海が少々荒れている時も、その影響を受けにくいというメリットもあります。
天上山トレッキングという楽しみ方も!
海と並ぶ神津島の魅力である天上山。こちらの散策が目的なら、観光のベストシーズンは春や秋にも広がります。
春のコウヅシマヤマツツジやオオシマツツジ、秋のハチジョウアザミやイズノシマダイモンジソウといった花は、その名前から推測できるように、このエリア(または神津島)固有のものです。
夏のサクユリ(※6月から7月が見頃)もその一つで、ユリ属では世界最大とされる巨大な花を咲かせます。
その他、6~8月に見られるノギラン、7~8月のシマキンレイカ、8~10月のヒヨドリバナと、7~9月の目立つものだけを選ぼうとしても、とてもここでは紹介しきれないほど、天上山の花の種類は豊富です。
もちろん他の季節にも、初めに名前を出したツツジやアザミ以外のさまざまな花を目にすることができます。
ただし、天上山は標高571.8mとそれほど高くないものの、全体を見ていくと6~7時間かかります。多少短いコースでも、5時間ほど歩く必要があります。真夏にトレッキングに挑戦する際は、装備や気温、休憩のタイミングなどに注意してお楽しみください。