この記事を書いた人 トリッパー編集部
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八丈島旅行のベストシーズンは?オススメの時期を紹介します
記事更新日: 2024-03-30
八丈島は、富士山を思わせる美しいシルエットの山を持ち、青く澄んだ海に囲まれた緑の島です。島内には眺めの良さが自慢の温泉や、釣り好きにはたまらないスポット、そしてダイビングに向いた場所もあり、春夏秋冬それぞれの楽しみ方ができます。
そんな八丈島で海を中心に遊びたいなら、7月か8月に訪れるのがベストです。都心よりも雨の多い八丈島ですが、この2ヶ月は前後の月よりも大幅に降水量が少なく、また気温も十分に高いため、海を満喫できます。
この記事では気温・降水量・台風の傾向といった八丈島の気候と、夏に賑わう代表的なビーチや人気の観光スポットの情報をご紹介します。
ベストシーズンは7~8月!展望台や透明な海で夏を楽しもう!
八丈島の冬の気温は都心よりもだいぶ暖かく、最も寒くなる1月でも最低気温は7.5度です(※これを含め、以下の気温・降水量などは近年の観測データの平均値です)。
巨大なビルのように強い風をさえぎる物が少ないため、実際の体感温度はもっと低くなりますが、最低気温0.9度の都心よりもはるかに穏やかな冬となります。
その分、夏は暑くなりそうに思えますが、実は夏の最高気温は都心とほとんど変わりません。さらに、今度は強い風が味方となって、数字よりも涼しく感じられます。
降水量は、3月・6月・9月・10月が他の月よりも目立って多く、特に10月は都心の降水量約200mmに対して八丈島は460mm以上と、非常に厳しい状況です。都心では降水量が約50mmになる12月から2月にかけても、八丈島は180~200mmと、都心の9月や10月と同じレベルになっています。
その他の月も基本的に都心より多いのですが、幸いなことに気温が一番高くなる8月は都心との差が10mm程度の約180mmで、その前の7月も差は小さめ(※都心約155mm・八丈島約225mm)です。
1990~2018年の台風の接近回数を見ると、9月はほぼ毎年、10月もかなり高い確率で1~2回(多い年は3~4回)台風が来ています。それに対して、7月と8月はどちらか、あるいは両方が0回という年が珍しくありません。
海に安心して入れるほど気温が高く、前後の月よりも降水量が少なめで、さらに台風もあまり来ない7月と8月が、海を含めた八丈島旅行のベストシーズンと言えるでしょう。
もし海に入ることを考えない場合は、それほど寒くなく、降水量も特別多いわけではない4月・5月・11月辺りもおすすめです。
八丈島には複数のビーチがありますが、最も大きいのは島の北にある「底土(そこど)港」のそばの「底土海水浴場」です。底土港は島の南部の「八重根(やえね)港」と共に大型客船が利用する港で、周囲に宿がたくさんあります。多くの場合は、こちらが第一候補となるでしょう。
また、島内には隣の小島がよく見える「八丈小島展望台」や、龍のように曲がりくねった峠道「登龍峠(のぼりょうとうげ)」の上に設置された展望台のように、いくつもの展望スポットもあります。海上の空気が落ち着いている春や秋に比べると、夏は多少かすんで見える日もありますが、青空の下、さわやかな風を感じながら眺める景色は最高です。
こうした展望スポットの中で、最も高いのは「八丈富士」の名で愛されている「西山」の頂上です。
この山の高さは854.3mもありますが、途中の登山口までは車で行けるため、そこから山頂までは2時間もあれば往復できてしまいます。火口をぐるりと回るコースを選んでも往復は約3時間ですから、暑い時期でも比較的登りやすい山と言えるでしょう。もちろん無理は禁物ですが、余裕があれば計画に加えてみるとおもしろいかもしれません。
そして、八丈島で忘れてはいけないのが、豊富な温泉です。その名のとおり滝を眺めながら入浴できる「裏見ヶ滝(うらみがたき)温泉」や、近くに灯台のある海辺に造られた「末吉(すえよし)温泉 みはらしの湯」など、島内ではさまざまな温泉巡りもできます。
夏でも気持ちよく汗を流せますし、春や秋の観光のついでに立ち寄ったり、寒さの厳しすぎない冬に訪れるのも良いものです。こちらも、できれば旅行計画に含めることをおすすめします。
ただ、風が冷たいから高い所には行きづらくなるよ。八丈富士に登るなら、春か秋が一番だろうね。