この記事を書いた人 トリッパー編集部
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北海道人気スキー場ランキング!おすすめのスキー場紹介します
記事作成日: 2020-05-25
北は稚内(わっかない)から南は函館(はこだて)まで、北海道には実に多くのスキー場が存在します。その中には、もちろんコース数の少ない小規模なスキー場もありますが、広大な面積を持つ北海道だけに、高難度のコースをいくつも持つものや、驚くほどの規模を誇るものも数多く含まれています。
その一つひとつを見ていくのは大変なため、「北海道で滑りたい」という気持ちが、なかなか旅行計画という現実的な形にならないことも多いのではないでしょうか。これからご覧いただくのは、そんな北海道でのスキー場選びに役立つ、最新の人気スキー場ランキングです。
目次
1位 ルスツリゾート
「ルスツリゾート」は新千歳空港の西側にある巨大リゾートです。走行距離で見ると空港よりもやや札幌の方が近く、市内のお好みのホテルから遊びに行くこともできます。また、スキー・スノボだけを目的とした旅行なら、快適なルスツリゾートのホテルに滞在し、移動時間を最小限にするという方法も考えられます。
コースが配置されているのは、イゾラ山をはじめとする三つの山。イゾラ山には15本のコース(+3本の迂回コース)があり、他の山も10本前後のコースを持っています。これだけの規模になると場内での移動が大変そうですが、4基のゴンドラと14基のリフトが巧みにサポートしてくれます。
しかも、ロングコースを幹とした素直な構造のため、リフトの細かい乗り継ぎで苦労することもありません。初級・中級・上級コースの数にも偏りが無く、上級者にはヘリを利用したスキーという楽しみも用意されています。
2位 富良野スキー場
いくつもの人気スキー場を運営しているプリンスホテルグループは、北海道にもスキー場を所有しています。その「富良野(ふらの)スキー場」がある場所は北海道のほぼ中心で、最も近い空港は35kmほど北にある旭川(あさひかわ)空港です。
全体的に雪質の良い北海道ですが、地域によって多少の差は出てきます。この富良野は道内でも雪の評価が高い地域の一つで、来場者からは「雪質はここが一番」という声も聞かれるほど。もちろん個人の好みはありますが、北海道で滑るなら一度は体験しておきたい雪ということは確かでしょう。
富良野スキー場は、最上部もベース部も別々の「富良野ZONE」と「北の峰ZONE」にハッキリと分かれています。12本中6本のコースが初級者向けの北の峰と、初級4本・中級5本・上級3本と中~上級者向けの構成になっている富良野という対照的なエリアは、まるで二つのスキー場で遊んでいるような楽しさを与えてくれます。
3位 キロロスノーワールド
札幌の北西にある小樽(おたる)市も、道内で人気の高い観光地です。この小樽の街に立ち寄るなら、南に下った場所のキロロリゾートのスキー場「キロロスノーワールド」が有力な候補となります。
寒さの厳しい北海道にも、雪の少ないエリアは存在しますが、キロロスノーワールドの辺りはいつでも雪がたっぷり。毎年オープンが他のスキー場より早く、逆にクローズは遅いため、「冬を待ちきれない」「スキーシーズンの終わりに北海道で滑りたい」といった想いにも応えてくれます。
場内は二つの山をトップとするエリアが途中で合流する構造で、メンバーが別々の方向に向かったとしても、最終的にはベース部で落ち合えるようになっています。全24本のコースは、初級・中級・上級がいずれも8本前後と偏りが無く、スキーヤー・ボーダーの腕を選びません。コースの長さも練習に向いた短めのものから、3,500mや4,050mのものまで、非常に幅が広いです。
4位 ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ
北海道でトップクラスの知名度を誇るスキー場と言えば、海外にも広く知られているニセコエリアの「グラン・ヒラフ」でしょう。札幌や新千歳空港のはるか西に位置し、空港から2~3時間かかってしまうという不利な面がありながら、毎年訪れるスキーヤーやボーダーの熱が冷めることはなく、むしろその人気は高まるばかりです。
このグラン・ヒラフがあるニセコアンヌプリ山には、他に三つのスキー場が造られていますが、グラン・ヒラフのリフト券があれば隣接する「ニセコHANAZONOリゾート」で滑ることもできます。
両方のコースの合計は30本で、やや初級コースの多いグラン・ヒラフ側に対し、HANAZONO側は中級コースが中心のため、レベルに応じてうまく使い分けることができます。このように充実した初級コースと中級コースに加え、最大斜度40度の「温泉沢コース」のような高難度のコースもあり、初級者から上級者まで楽しめるスキー場となっています。
5位 札幌国際スキー場
「札幌国際スキー場」は、札幌市西側の山地にあるスキー場です。札幌から近いスキー場としては、札幌オリンピックで使用されたコースを持つ「サッポロテイネスキー場」も有名ですが、その位置は市街地側の斜面です。
それに対して、山の中の札幌国際スキー場には、豊富な積雪量というメリットがあります。また海に近いスキー場より雪が重くないということも、比較の際は見逃せないポイントです。
北海道の人気スキー場は全体的にコース数が多いのですが、この札幌国際スキー場のコースの数は7本です。しかし、その全長はいずれも長く、最も短いものでも1,000m、長いものは2,400mもあり、2本の初級コースを結ぶルートは合計3,600mにもなります。敷地に思うまま線を引いたような贅沢なロングコースを、ゆったりと滑る快感はかなりのもの。無数のコースを次々に攻略していく楽しさとはまた違った喜びが得られます。
まだまだある北海道の人気スキー場
今回はボーダー・スキーヤーからの評価を基に、空港や市街地(※主に新千歳空港と札幌)からのアクセスや、場内での快適さなど多くの要素を加えて5位までの順位を決定しました。しかし、この方法で惜しくもランク外となってしまったスキー場の中にも、魅力的なスキー場はたくさんあります。ここからは、その一部をご紹介します。
星野リゾート トマムスキー場
北海道の南や東側で観光を行う場合は、帯広(おびひろ)空港が旅のスタート地点となることもあります。「星野リゾート トマムスキー場」は、その帯広空港からも、西側の新千歳空港からもアクセスしやすい星野リゾート トマムのスキー場です。
コース数は全29本と非常に多く、その内容も全長130mのショートコース「ムーンシャイン」から3,300mの超ロングコース「シルバーベル」までバラエティ豊かです。このシルバーベルは平均斜度がわずか4度で、最大斜度も10度と緩やかで安心できる初級コースです。
これ以外にも平均斜度が10度以下のコースが9本あり、中~上級コースも最大斜度35度の「ノーグラビティ」を除けば全体的に難易度が控えめなため、「滑りやすい所でスキー・スノボデビューしたい」という方にもおすすめです。この地域は晴天率も高いため、北海道の冬景色に癒やされながら、落ち着いて練習に打ち込むことができます。
サホロリゾート
帯広空港や帯広市付近で、トマムスキー場と並んでスキー・スノボ旅行の選択肢となるのは、その20kmほど南西にある「サホロリゾートスキー場」です。
トマムと同じように、こちらも十勝サホロリゾートのスキー場ということで、施設は充実しています。滑り終えてから帯広の宿に戻る必要はありません。同じエリアですから、晴天率もやはり高めです。
トマムとの大きな違いはコース配分です。全21本のコースのうち、中級者向けとされているのは、最大斜度28度の「セカンド・ノース・アベニュー」から35度の「ノース・アベニュー」までの3本のみ(※平均斜度は10~12度)。そして、残りが初級コース8本・上級コース10本という偏りのある構成となっています。もっとも上級コースの中には最大斜度が23~24度・平均斜度が18度といった「中の上」レベルのものも含まれているため、中級者でも実際に滑ることのできるコースはもうすこし多くなります。
カムイスキーリンクス
旭川空港の北側、旭川市からすぐの場所にある「カムイスキーリンクス」。ここは旭川市が所有している、いわゆるローカルスキー場です。小規模・素朴という一般的なローカルスキー場のイメージのためか、以前は富良野スキー場ばかりに注目が集まっていましたが、近年はその状況が変わりつつあります。なぜなら、カムイスキーリンクスの実態は、25本ものコースを持つ本格スキー場だからです。
コース配分は初級9本・中級8本・上級8本ですが、初級コースでも最大斜度が10度以下のコースは1本だけで、残りはすべて15~18度とやや角度の違いを感じる斜面を持っています。
中級コースも最大斜度28度や30度といったコースが目立ちます。上級コースの最難関は最大斜度35度という、なかなかの難易度の「ダイナミック」。未圧雪のコースも多数用意されています。利用者が今以上に増えてしまう前に行っておきたいスキー場です。
マウントレースイ スキーリゾート
夕張市にある「マウントレースイ スキーリゾート」の大きな特徴は、北海道旅行で利用されることの多い新千歳空港から最も近いということです。空港からは無料のシャトルバス(※スキー場まで約70分)が出ているため、レンタカーを借りる手間やルートの確認、運転の苦労なども考えずにすみます。広大なだけに移動時間が気になることもある北海道では、この距離の近さは大きな武器と言えるでしょう。
スキー場名の由来となっている冷水山(れいすいざん)に用意されているコースは全部で18本。初級コースは3本と数は少ないものの、2本は600~700級の練習しやすいコースで、もう1本は3,200mも続くロングコースとなっています。
残りは中級コースと上級コースが半々ですが、最大斜度が45度の「ラクーンライン」と43度の「カービングライン」には要注意。この2本は超上級コースという分類で、挑戦するには十分な経験と技術、そして度胸が求められます。
ニセコビレッジスキーリゾート
ニセコへ滑りに行く際、グラン・ヒラフと比較してみたいのは、この「ニセコビレッジスキーリゾート」と、その隣の「ニセコアンヌプリ国際スキー場」です。同じニセコアンヌプリという山に造られたスキー場でありながら、その個性はそれぞれ違い、得られる感動や体験も異なります。
ニセコビレッジスキーリゾートは、評価の高い上級コースを数多く持っているスキー場です。立ち向かうにはそれなりの腕が要求されますが、そこに楽しさを感じられる上級者にとっては素晴らしいスキー場と言えるでしょう。逆に、比較的小規模で緩やかなスキー場でニセコの雪を体験したいビギナーには、ニセコアンヌプリ国際スキー場がおすすめです。
なお、ニセコは新千歳空港や札幌からはかなり離れていますが、直行可能なバスが運行しているため、移動時間以外(=複雑な乗り換えや道の間違いなど)で困ることはありません。初めての北海道スキー・スノボの目的地にニセコを選ぶことも、十分可能です。
※本記事内の情報は、すべて2020年5月時点のものです。