この記事を書いた人 トリッパー編集部
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ゴールデンウィークはどこがおすすめ?今年行きたい人気の旅行先!
記事作成日: 2021-04-15
3月は別れの、そして4月は出会いのシーズンとして、何かと忙しい日々が続きます。その疲れを癒やすようにやって来るのが、4月の終わりから5月の初めにかけてのゴールデンウイークです。
貴重な大型連休ですから、普段よりも長く宿泊し、その土地をゆったりと楽しむ旅行や、これまでよりも遠い場所への旅行など、何か記憶に残るような旅行を考えたくなるのではないでしょうか。ですが、期間が長いだけに行ける範囲も広がります。GWの旅行は、候補地の多さに負けず、目的地を一つに絞る所から始まるのです。
今回はそのための参考資料として、GWの旅行によく選ばれている人気の目的地をまとめてみました。各地の特徴や魅力といった情報を、GWの目的地選びにお役立てください。
目次
思い切って遠くへ行きたい! 〜沖縄・北海道〜
大型連休には、普段行けないような場所に行ってみたくなるものです。近隣の県のように気軽には遊びに行けない沖縄県や北海道は、そんな大旅行の目的地にふさわしい場所でしょう。移動にはすこしだけ手間がかかりますが、到着すればそれをすぐに忘れてしまうほどの喜びを得られます。
沖縄
島を持つ県はいくつもありますが、島の集合のような沖縄県は、他とはまるで違う県と言えます。島の数は、細かいものを含めれば360以上で、人の住む島に限っても約50島あります。
その中でも特に大きな役割を果たしている沖縄本島には、史跡から「沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館」のような施設まで多くの観光スポットがあります。さらに、沖縄旅行の第二の拠点として便利な「石垣島」や、東洋一とも言われる美しい砂浜を持つ「宮古(みやこ)島」、大冒険の舞台のような「西表(いりおもて)島」など、離島にも魅力があふれています。
また、県内には3月末や4月の初め頃からオープンするビーチもあり、海辺での水遊びも楽しめます。夏のように水着だけの海水浴ができるほど、海水がよく温まる日はまだ少ないものの、他の地域よりも一足早く砂浜が体験できるということは、旅行先に沖縄を選ぶ大きな理由になります。
沖縄のおすすめ観光スポット
那覇
「那覇」のメインストリートは、長さ1マイル(約1.6km)の空間に沖縄らしい土産物やグルメが集まっている「国際通り」です。いかにも南国という雰囲気のカラフルな通りは、胸をワクワクさせてくれます。
世界遺産に登録されている「首里城跡」をはじめ、他にも見どころは多いですし、GWには爬竜船(はりゅうせん)と呼ばれる手漕ぎの船で、人々が息を合わせて競い合う「那覇ハーリー」というイベントも行われ、大いに盛り上がります。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2021年の那覇ハーリーは中止となりました。
宮古島
「宮古ブルー」とも呼ばれる、素晴らしく青い海で知られる「宮古島」。4月末から5月の初め頃は、まだ真夏ほどの水温ではないものの、ウェットスーツを着ていればシュノーケリングなど海での遊びが楽しめます。
澄んだ海の中に見えるのは、色鮮やかなサンゴやかわいい魚たち。そして、時にはウミガメと出会えることも。他にも、海を眺めながら釣り糸を垂らしたり、ダイビングに挑戦したりと、自然を満喫できる島です。
北海道
日本最北の地だけに冬のイメージも強いのですが、北海道は春の魅力も豊富。厳しい寒さに悩まされることなく、まるで海外のような大自然を満喫できます。
本州では北端へと進みつつある桜前線も、北海道では到着したばかりの地域や、まだこれからという所も。花見シーズンに見逃してしまった方も、もう一度見たい方も、北海道という普段と違う土地での桜を楽しんでみてはいかがでしょう。
この時期の北海道の爽やかな気候は、ゴルフにも適しています。胸いっぱいに吸い込む空気もおいしく、広い青空へと吸い込まれるボールに、思わず見とれてしまうかもしれません。
そして、北海道と言えばスキーやスノボといった雪上のスポーツです。ピークはもちろん冬ですが、実はGWも雪が残り、営業を続けているスキー場もあります。そうしたスキー場での、冬とは一味違う春スキーもおすすめです。
北海道のおすすめ観光スポット
五稜郭
武士の世を終わらせた明治維新という大きな動きは、紙の上のやり取りだけで終わることはなく、激しい争いが行われました。「五稜郭(ごりょうかく)」は、その終盤に旧幕府軍が本拠地とし、明治政府の軍と戦った場所です。
その後、大正時代に公園として開放された際に植えられた多くの桜は現代へとつながり、GW頃にも可憐な花を咲かせています。桜の儚くも美しい姿が、互いの信じるもののために戦った人々の姿と重なる、名スポットです。
旭山動物園
整然と動物たちの姿を見せる一般的な動物園とはあえて違う道を行き、「旭山(あさひやま)動物園」が選んだのは「行動展示」という方法です。自然の中で生きる動物たちの、ありのままの姿を見てもらうという試みは大成功し、今日も多くの来場者を感動させています。
旭山動物園がある旭川は富良野(ふらの)・美瑛(びえい)にも近く、GWには大地を覆う色鮮やかな「ラベンダー畑」や、神秘的な輝きの人工池「青い池」も楽しめます。
大都市で食べ、遊びたい! ~東京・大阪~
日常を離れ、自然に包まれる旅も良いものですが、大きな都市にも街ならではの楽しさや喜びがあります。
そのため、東京・大阪という東西の横綱はもちろん、名古屋や神戸など、全国の有名な都市もGW旅行の目的地としてよく選ばれています。観光スポットやおいしい食べ物が多い、快適な都市へ出かけるのも、GWの素敵なすごし方です。
東京
日本の各地へ、流行を発信し続けている東京。東京観光ではファッションでもグルメでも、今話題のもの、あるいはこれから爆発的なブームを生み出すかもしれないものを、たくさん目にすることになるでしょう。
遊びという点でも万全です。都内には未来的な「東京ドームシティ アトラクションズ」や、それとは対照的な懐かしさを感じさせる「浅草花やしき」など、人気のテーマパークが多数ありますし、「お台場」はエリア全体が巨大な遊び場のようなものです。さらに江戸川区から川を1本越えれば、あの夢の国さえも選択肢に入ります。
旅の拠点ともなる「東京駅」をはじめ、絵になる観光スポットを巡ったり、「東京スカイツリー」や「東京タワー」といった各地の展望スポットの違いを比べたりと、GWの東京でのすごし方はいろいろと考えられます。
東京のおすすめ観光スポット
東京スカイツリー
都内には眺めの良い場所がいくつもあり、それぞれ高さや見える景色が違います。「東京スカイツリー」を選んだ場合は、350m地点と450m地点の2ヶ所の展望台からの眺めを楽しめます。
これほどの高さになると、地上の様子は現実感が薄くなり、まるで精巧な模型の街並みや、街づくりゲームの画面を見ているように思えるかもしれません。ですが、それはすべて本物。人々がそれぞれのやり方で羽根を伸ばす、GWの東京の姿です。
お台場
日帰り温泉や大観覧車、商業施設や娯楽施設など、楽しさを限界まで詰め込んだ「お台場」。レゴの世界が広がる「レゴランド・ディスカバリー・センター東京」や、天候を気にせず遊べる屋内型のテーマパーク「東京ジョイポリス」などで、小さなお子様も大人も時間を忘れて遊ぶことができます。
お台場の写真や映像によく登場する大観覧車は、乗り込んだ時の眺めも最高。芝浦へつながる「レイボーブリッジ」のライトアップも必見です。
大阪
大阪は東京と共に日本を支える力強い柱です。とても見どころの多い街ですから、GWに長期旅行を計画するなら、ぜひ候補に入れておきたい地域と言えるでしょう。
「通天閣」や「大阪城」など、大阪に来たことを強く実感できるようなスポットでの観光も楽しいですし、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」のように思い切り遊べるスポットもたくさんあります。
そして、大阪は食い倒れの街としても有名です。たこ焼きやお好み焼き、串カツや豚まんといった定番メニューをはじめとした、魅力たっぷりの食べ物が待ち構えています。人気の店を次々と訪れ、自慢の一品を味わうだけでも、非常に満足感の高い旅行になるでしょう。
さらに大阪は京都や奈良へのアクセスも良く、宿泊施設も豊富です。こうした近隣の県を絡めた旅行の拠点として利用しつつ、大阪での観光も満喫するというプランも作ることができます。
大阪のおすすめ観光スポット
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」は、映画の世界を見事に再現し、その作品の登場人物になったような気持ちにさせてくれるテーマパークです。
夜を駆け抜けるヒーローや現代に生きる魔法使い、そして大海原で人生を謳歌する男たちと共に、夢のような時間をすごせます。海外の作品だけでなく、日本の人気アニメやマンガとのコラボもあり、多くの人々の「あの作品の世界に行ってみたい」という願いを叶えてくれる場所になっています。
大阪城公園
そびえ立つ天守閣が目を引く「大阪城公園」。GWの時期にはツツジや藤といった花が絶妙な色合いを生み出し、撮影する写真にアクセントを加えてくれます。
これまでも観光地としての評価は高かったのですが、2019年に複合施設の「大阪城下町」がオープンし、食事を行うスポットとしての注目度もアップしました。天守閣に入るなら、展望台を要チェック。ここからは、城の主になったような気分で大阪の街を眺めることができます。
古都の散策を楽しみたい! ~京都・奈良~
暑すぎず寒すぎない春の陽気は、のんびりと寺社を見ながら歩くのにも向いています。京都や奈良で「和」の雰囲気を全身で感じるというのも、GWにおすすめのすごし方です。穏やかな日差しと優しい春風が、長い歴史を持つ建築物の味わいをさらに深めてくれます。
京都
京都には四季折々の魅力があり、いつ訪れてもその良さを感じられます。冬がすぎて雪と雲のベールが消える頃から、活気にあふれる夏が来るまでの京都は、とても楽しげな空気で満たされています。
年末年始に受験の祈願、卒業旅行といった大きな波がすぎたこの時期も旅人の姿は多く、京都は日本人の、そして現代では世界中の人々の心さえも動かす土地だということに、あらためて気付かされます。
柔らかな光にその身を輝かせる「金閣寺」、まるで異世界へ続いているような千本鳥居で知られる「伏見稲荷大社」、かつて日本の中枢だった「京都御所」といった名所の数々をたくさん訪れようとすると、滞在時間の短い旅行ではかなり駆け足になってしまいます。GWに長期の京都旅行ができれば、より無理が少なく、充実した観光計画を立てられるはずです。
京都のおすすめ観光スポット
金閣寺
ドラマやマンガの中で京都への修学旅行が描かれる時、ほぼ確実に登場する「金閣寺」こと鹿苑寺(ろくおんじ)。金色の舎利殿(しゃりでん)の外観は本当に印象的ですし、それが池に映り込む様子も素晴らしく、京都を示す記号として使われるのもよくわかります。
冬は白い雪が、秋は赤く染まった紅葉がその姿に色を添えますが、GWの時期の活力にあふれた緑の葉と青い空も、金色の輝きと良いコントラストを生み出します。
天橋立
一般に、京都観光という言葉には「京都市内での行動」というイメージがありますが、京都府はそこから北側にも長く続き、最北部は日本海に面しています。この京都府北部で有名な観光スポットの一つが「天橋立(あまのはしだて)」です。
海を渡り、向こう岸まで伸びていくような緑の道は、まさに絶景。短めの京都旅行では観光ルートに加えにくい場所ですから、GWという大型連休にこそ考えてみたいスポットと言えます。
奈良
奈良は京都とはまた違った雰囲気を持つ古都です。京都はすこし華やかすぎると感じる方にとって、落ち着いた雰囲気の奈良は心が安らぐ場所となるでしょう。
GWは両方を一度に観光する欲張りなプランも考えられますが、訪れたいスポットの数が多いと、かなり大変になります。以前どちらかを訪れたことがあるなら、その記憶と比較しながらもう片方の都をゆっくり旅する方が負担は少ないでしょう。
何事にも揺るがないような大仏の姿に頼もしさを感じる「東大寺」、奉納されている約3,000基もの灯籠(とうろう)が遠い過去から現代までの歴史を物語る「春日大社」、空へと向かう五重塔が印象的な「法隆寺」など、世界遺産にも選ばれた奈良の名所は、いずれも一見の価値があります。旅の中の一休みでは、かわいい奈良の鹿たちに癒やされることも。GWも変わらず人気者の彼らの仕草に、活力をもらいましょう。
奈良のおすすめ観光スポット
法隆寺
現在、国内には多くの世界遺産がありますが、その始まりはわずか数ヶ所でした。「法隆寺」はその日本初の世界遺産の一つです(※「法隆寺地域の仏教建造物」)。
5年後の1998年に登録された東大寺や薬師寺、平城宮跡などの8ヶ所(※「古都奈良の文化財」)と共に、奈良観光では優先的に訪れたい場所と言えます。古代の高層建築「五重塔」の写真を見上げて撮る時の背景も、梅雨前のGWなら晴れやかな空が期待できるでしょう。
谷瀬のつり橋
「谷瀬(たにぜ)のつり橋」は、横木の中央部分だけに板が置かれている、歩いて渡るための吊橋です。短い吊橋では珍しくない造りですが、こちらはなんと297.7mもの長さがあります。
下を流れる川からの高さも、17~18階建てのビルに近い54mですから、渡っている間の緊張感はかなりのもの。GWのポカポカ陽気で緩んでいた気持ちも、一瞬で引き締まります。まさに目のさめるような景色が見られる、奈良の絶景スポットです。
暖かい土地で身体を動かしたい! ~長崎・鹿児島~
「GWは南の方でアクティブにすごしたい」という方に、沖縄と共におすすめしたいのが、その手前の九州です。大小の島が集まっているという特殊さが、県内での移動の難易度を上げている沖縄に対し、九州の中は玄関口の福岡から長崎や鹿児島まで、エリア内の移動について悩むことはありません。
長崎
海外との関わりが厳しく制限されていた江戸時代に、長崎は物・知識・文化を日本にもたらす、大きな役割を果たしました。この地を歩いていると、さまざまな場面で異国の空気が感じられます。
当時のイギリス商人の邸宅が残るエリアに、さらに他の場所から古い時代の建築物を移築した「グラバー園」は、そうした長崎の歴史を実感できるスポットの一つです。軽い旅行では、中心となるグラバー邸や他の邸宅を簡単に見るだけで終わってしまいそうですが、GWの長期旅行なら全体をじっくりと見て歩く時間を作れるでしょう。
また、2018年に登録された世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する「大浦天主堂」や、五島(ごとう)列島の教会を巡る旅なども計画できます。まじめな観光から、すこし気分転換をしたくなった時には、遊びがいのある大型テーマパーク「ハウステンボス」が一番のおすすめです。
長崎のおすすめ観光スポット
ハウステンボス
「ハウステンボス」は、中世のヨーロッパをモチーフとしたテーマパークです。その規模は非常に大きく、なんと千葉のTDRに並ぶほど。
当時のオランダの街並みを思わせる広大な園内には、工夫を凝らしたアトラクションが豊富に用意されています。GWにゆっくりと滞在しても、飽きてしまう心配は無いでしょう。敷地内には南国の太陽を浴びて育つ花々も咲き誇り、夜に行われる壮大なイルミネーションと、その輝きを競い合っています。
五島列島
五つの大きな島を中心とした大小の島で構成される「五島列島」。ここは、かつて幕府がキリスト教を弾圧していた時代に、キリスト教徒がその身を隠そうと選んだ場所でもあります。その想いは大切に受け継がれ、五島列島の中ではいくつもの教会が守られ続けています。
自然も素晴らしく、最も大きい福江島のビーチ「高浜海水浴場」は、その美しさが沖縄にも負けないと言われるほど。鮮やかな夕焼けにも目を奪われてしまいます。
鹿児島
九州の南端に位置する鹿児島。さらに南側の沖縄との間には「種子島(たねがしま)」「屋久島(やくしま)」「奄美大島(あまみおおしま)」など、いくつもの島があり、これらも鹿児島県に含まれます。陸地に深く切り込んだ鹿児島湾の中の「桜島」を含め、旅行の一部に島を絡めやすい県と言えるでしょう。
県内には温泉も多く、中でも「指宿(いぶすき)温泉」は、砂むし温泉という変わった体験ができる温泉として人気があります。これは、砂浜で身体に砂をかけてもらい、地下の温泉の熱を、その砂を通して受け取るというもの。この時期の温泉体験は、もともと冬とはすこし感覚が違うものですが、そこにさらなる変化が加わります。
旅行の大きなポイントとなる食事も、味わい深い黒豚や、日本一の生産量を誇るサツマイモを使用した芋焼酎など、名産・名物の豊富な鹿児島なら大いに期待が持てます。
鹿児島のおすすめ観光スポット
桜島
鹿児島のシンボルとして語られることも多い「桜島」。鹿児島湾に浮かぶこの島と鹿児島港は、片道わずか15分のフェリーで結ばれています。そのため、遠く離れた島よりもずっと気軽に「船で島へ渡る」体験ができます。
鹿児島市から見ても迫力が感じられますが、上陸して噴火の跡を間近に見ると、その力や存在の大きさにあらためて驚かされるでしょう。「溶岩なぎさ遊歩道」のように、登山をしなくても楽しめるスポットもあります。
屋久島
鹿児島の離島「屋久島」は、長い年月により大木となった杉で有名な島です。最も人気の高い大木「縄文杉」は人里から離れた奥地にあり、見学の際は平坦でない10km以上の道を徒歩で往復する必要があります。
夏が来る前のGWは、この冒険に比較的チャレンジしやすい時期と言えるでしょう。また、短めの旅行では屋久島へ行くことだけが目的となり、鹿児島は単なる経由地になってしまいますが、GWの長期旅行なら鹿児島観光に時間をかけることもできます。
あえて近場ですごしたい! ~神奈川・長野~
自宅から遠く離れた地域で見る景色や、そこに生きる人々からは、地元とはまるで違った印象を受けます。そうした新鮮な感動も旅の楽しみの一つですが、身近な場所であっても、意外な驚きや発見は隠れているものです。
たとえば東京にお住まいなら、「日光東照宮」や「草津温泉」といった有名な観光地を中心に、栃木や群馬の旅行を考えるのもおもしろいでしょう。千葉・神奈川にも日帰りで楽しめるスポットはたくさんあります。もうすこしだけ遠出したい時には、長野や山梨などもおすすめです。
神奈川
海外から多くのものを受け入れてきた横浜は、現在もおしゃれな雰囲気の漂う港町です。普段でも東京や近隣の県からデートや家族旅行で訪れる人々が多い所ですから、GWはさらに大盛況となります。全国に知られる「横浜中華街」をはじめ、食の面でも魅力は多く、素敵な一日をすごせるはずです。
大仏が見守る古都・鎌倉も、人気のある場所です。いくつもの史跡を訪ね歩き、和風カフェでちょっと一休み。そんな落ち着いたすごし方がよく似合います。
夏が来る前に山を楽しんでおきたいなら、箱根へ。程よい気候でハイキングもしやすく、ロープウェイからの景色も色鮮やかです。その他にも「芦ノ湖」で遊覧船に乗ったり、「箱根神社」「箱根元宮(もとつみや)」「九頭龍(くずりゅう)神社」の三社に参拝したりと、さまざまなことに挑戦した1日の終りには、心地よい温泉も待っています。
神奈川のおすすめ観光スポット
横浜中華街
神戸や長崎にも有名な中華街がありますが、「横浜中華街」の規模は国内最大です。そのため香りに誘われるまま食べ歩きを続けたり、雑貨を見て回ったりしているだけで、予想以上に時間を使ってしまうことも。横浜観光の途中に、食事をしようと立ち寄ると、いつの間にか中華街観光に変わっているかもしれません。
賑やかさや人の多さがデメリットにならず、むしろ楽しさに思えるという点でも、GWに向いているスポットと言えます。
芦ノ湖
箱根山のカルデラ湖「芦ノ湖」は、標高約700mからの絶景と、遊覧船のような湖ならではの体験が同時に楽しめるスポットです。湖を囲む道の長さは20km以上あり、1周には6時間ほどかかりますが、GWの1日を使ってチャレンジするのもおもしろいかもしれません。
麓からは、ケーブルカーやロープウェイといった日常生活に登場しない乗り物を利用し、湖畔の桃源台(とうげんだい)駅に空中から直行するという方法を選ぶこともできます。
長野
数多くの有名なスキー場を持ち、冬は全国からスキーヤーやスノーボーダーが集まる長野。GWも雪が残り、春スキーが体験できるスキー場もあるものの、多くの山は白銀から緑へと移り変わり、また新たな表情を見せてくれます。
夏の避暑地として多くの人々に愛されている軽井沢は、一足早いGWに訪れても気持ちの良い場所です。高原野菜や信州牛を使いこなした高級な一品も、信州そばのような地元の味も、爽やかな空気と共に口の中へ。都内からのアクセスも良く、負担の少ない旅行プランがいくつも考えられます。
逆に、「すこしだけ遠出をした気分を味わいたい」という時には、さらに奥へ進むこともできます。人工的な光が強い都会では目にすることができない、降るような星空を見上げたり、「野沢温泉」のような温泉地でゆっくりと身体を癒やしていると、思わず時間を忘れてしまうかもしれません。
長野のおすすめ観光スポット
上高地
長野県西部の北アルプスの谷間には、地上1,500mに位置する平野があります。「上高地(かみこうち)」と呼ばれるこの地では、早くから自然を守ろうとする人々が動き出していました。その努力が実り、上高地は富士山や厳島(いつくしま)など超一流の名所が名を連ねる、国の特別名勝に指定されています。
それに加え、特別天然記念物の指定も受けている、きわめて貴重なスポットです。GWの陽気の中で散策しながら目にする自然は、心を豊かにしてくれます。
SORA terrace
竜王マウンテンパークの「SORA terrace(ソラ テラス)」は、標高1,770mという非常に高い場所にある展望施設です。条件の良い日には足元に雲海ができる、と言えば高さがイメージしやすいでしょうか。
冬の竜王マウンテンパークはスキー場に変わるため、麓から上部への移動手段も万全。SORA terraceには大型ロープウェイ1本で直行可能です。雲海に遭遇しやすいのは曇りや雨の日ですが、晴れの日も青空や夕日、そしてきらめく星々を、空にとても近い場所で見ることができます。
※本記事内の情報は、すべて2021年3月時点のものです。
もう一度桜に出会える北海道と、早くも夏に近い日差しを感じる沖縄。そして、過去の日本の幻がかすかに見えるような京都・奈良など、GWに足を運んでみたくなる地域は本当にたくさんあります。
ゆっくりと滞在する場合、いつも以上に多くの観光スポットへ行くこともできますし、逆にペースを落として楽しむという方法も選べます。強く観光にこだわらず、すごしやすい宿やホテルで休日のように羽を伸ばす、という贅沢なすごし方も、この時期には合っているかもしれません。
何かと夢の広がるGW旅行ですが、すこしだけ注意したいのは動き出すタイミングです。ツアーや宿の予約は早いほど有利ですし、そうしたことを片付けておけば、観光スポットの下調べや持ち物の準備にも、たっぷりと時間をかけられます。
すこしだけ早めの行動を心がけ、楽しいGWをおすごしください。