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荘厳な滝に圧倒!東洋のナイアガラ「吹割の滝」
記事作成日: 2015-08-05
群馬県沼田市利根町にある吹割の滝は、1936年12月16日に国の天然記念物に指定され、日本の滝百選にも選定されました。高さ7m・幅30mに及び、ごうごうと落下し飛散する荘厳な瀑布の姿は正に「東洋のナイアガラ」の名にふさわしい圧巻の存在感です。
岩盤の裂け目の自然美は1万年もの年月をじっくりとかけ生まれました。吹割の滝は言うまでもなく貫禄充分ですが、そこまで向かう遊歩道の途中にも、「鱒飛の滝」や「獅子岩」「般若岩」など独特の渓谷美を放つ見所がたくさんあります。今回はそんな見所満載の吹割の滝とその他の魅力溢れるスポットをご紹介したいと思います。
【鱒飛の滝】
遊歩道を進んでいくと一番最初に現れるのが鱒飛の滝(ますとびのたき)です。その昔、利根川の支流の片品川にも鱒が遡上してきていましたが、この滝までたどり着くと段差があり、どう頑張っても上ることができずに鱒が懸命に飛び跳ねている様から「鱒飛の滝」と呼ばれるようになったそうです。落差15メートルの大きな滝は上流からの水が一気に集まるため、迫力の水量と大音量に驚嘆します。
【般若岩】
鱒飛の滝を過ぎると次に現れるのが般若岩です。まるで巨人に見下ろされているような感覚に陥るような、数10メートルの奇岩が連なる岩壁群の一つで、そそり立つその見た目が、吹割の滝を守る番人の「般若」に似ていることからそう呼ばれるようになりました。
【吹割の滝】
日本の滝百選・国の天然記念物に指定され、高さ7m・幅30mの滝が繰り広げる情景は思わず言葉を失うほどです。年月をかけ生成された岩盤の裂け目に勢いよく流れる滝は、爽快な爆音とともに、そこへ行った人しか味わえない、迫力ある自然の雄大さを感じさせてくれます。
昔からの言い伝えで、吹割の滝壺は竜宮へ通じており、村の祝儀など振る舞い事には竜宮からお膳やお椀を貸してもらう習慣がありましたが、ある日そのお椀を返し忘れてしまったことで竜宮への入口を塞がれてしまい、貸し借りできなくなってしまったという神秘的な伝説が残っています。
【浮島観音堂】
吹割の滝の迫力を味わった後、さらに遊歩道を進んでいくと、吹割の滝を上流から見下ろす景色や、季節毎に違った表情を見せる渓谷を一望できる「浮島橋」など絶景スポットが多数あります。その自然を堪能しながらさらに進むと、浮島にある「浮島観音堂」があります。
そこは日光東照宮にある有名な「眠り猫」をはじめ、各地で幾多の彫刻を生み出した名称・左甚五郎作と言われている「浮島如意輪観音」が安置されており、4月には浮島観音春祭り、10月には吹割観音祭りが行われます。長い歴史を感じるその佇まいは、見事に自然に溶け込み心を調和してくれます。
その他にもまだまだ見所や絶景スポットはたくさんあります。
吹割の滝は季節によって表情を変える自然を存分に満喫いただける名所です。
群馬を訪れる際には是非、自然のマイナスイオンを浴びに向かわれてみてはいかがでしょうか。