この記事を書いた人 ayamocha
記事更新日:
道後温泉で気軽に泊まれるおしゃれ宿「道後やや」に泊まってきました
記事更新日: 2024-09-23
道後温泉に泊まるといえば、やはりゆったりと温泉を楽しみたいですね。しかしここには「道後温泉本館」という看板の外湯施設があり、新設された「椿の湯」も広々として綺麗で、温泉はこっちで味わいたいな…という事もあると思います。
加えて道後温泉から松山市街地へは路面電車のアクセスも良いので、夕食はそっちへ名物を食べに行きたい、飲みに出たい…という場合もありますね。
そんな時に1泊2食の豪華なお宿というのも、嬉しいけれど堅苦しいもの。
そこで今回ご紹介するのが「道後やや」です。
温泉街にありながら、基本は朝食付きプランで素泊まりもOK。ホテルタイプなので1人利用も全く問題なし。外湯をメインに利用してもらうため大浴場は無し、それどころかシングル対応の部屋はシャワーブースのみ。
これを読むだけだと「せっかく道後温泉に来たのに、何だかゆっくりできないみたい…」と感じるかもしれませんがとんでもない。ホスピタリティと和モダンデザインでいま注目されているお宿なのです。
私も道後温泉に行くなら是非ここに泊まりたい!と常々思っていました。先日念願叶い1泊できましたので、その様子をお伝え致します。
入った瞬間目に入る数々なおもてなし
松山市電の道後温泉駅から、商店街アーケードを通って徒歩約7分。温泉街の西側に「道後やや」はあります。道後温泉本館までは5分、椿の湯までは2分くらいと温泉街散策にはベストな立地です。
和モダンな木造平屋建てのロビーに入ると、まず目につくのがジューススタンドです。
スタンドというか、みかんジュースが出てくる蛇口!愛媛の伝説、ポ〇ジュースの蛇口を何と宿で再現してしまっているのです。3ヶ所の蛇口からはそれぞれ事なるみかんを使ったジュースが出ます。外湯めぐり帰りにちょっと1杯、なんて嬉しいですね。
ロビーには他に「おもてなしデスク」があり、日替わりかつ時間帯によってみかんラスク、キャンディー、おむすび、綿菓子、野菜ジュースと様々なちょっとのおもてなしを受けられます。
ロビー自体はそんなに広くないので、かえってフロントからこうしたスペースにも目が届き、清潔に保たれている点も好印象でした。
チェックインを済ませ、客室階まではエレベーターで移動。エレベーター前にはこの宿自慢の「バスタオルバー」があります。これから行く外湯めぐりのお供に使えるかと思うとワクワクしました。
和モダンで機能的なお部屋
エレベーターを降りると、まず階ごとの玄関があります。ここで客室ごとの下駄箱(個別ドア付きです)に履物を入れておきます。ちょっと外へ出るための下駄やサンダルが数多く準備されていますので、チェックアウトまで靴とオサラバも可能です。
今回私はシングルのお部屋を利用しました。巷の評判では「せまい」とありますが、私は全くそう感じませんでした。
まずエントランスが広い。部屋ごとの下足スペースを設けておらず、上着も壁のハンガーにかける造りで、冷蔵庫・金庫・姿見・小棚があるだけなので広々使えるのです。折りたたみの荷物置きがあればもっと良いかな?と思いましたが、キャリーケースを存分に広げられて便利でした。
室内はセミダブルベッドと壁掛けの液晶テレビ、空気清浄器に壁の凹凸を利用したデスクという造りです。荷物をエントランスに置けるので、ここは全て「過ごす」スペースとして使えます。デスクも例えばパソコンを置いて使うにはじゅうぶんな大きさです。ちょっと休みたければいつでもベッドにゴロン。必要なものがコンパクトに揃っているお部屋でした。ベッド脇には何とナノケアが!まさか初めて使うのが旅先になるとは思いませんでした。
洗面所とシャワーブースはブラインドで隠せる大きな窓を備えていて、ユニットバスより開放的な印象です。洗面台、鏡とどの設備もスタイリッシュで使いやすい。
そして注目すべきがアメニティ、何と「omnisens」のマッサージソープにヘアケア、ボディジェルと一通りが揃っています。女子旅プランにするとこれに「THANN」、「松山樹脂」が加わります。小さい使いきりサイズなのも、アメニティの無い外湯で使えるようにという配慮です。
このお部屋、何と窓がありません。高い位置にある和風の明かりとり窓があるだけですが、全く圧迫感や暗さを感じさせないデザインなのです。階の玄関もそうですが、木を多用した和モダンでお洒落な空間。プライベート空間としてはむしろこちらの方が安らげる?とも思いました。
外湯めぐりもこれでバッチリ♪
お部屋を堪能し、さあ外湯めぐりに…とロビーに降りて、お待ちかねのバスタオルバーを物色します。9種類の今治タオルの中から自分の好きなものを選んで良いのです。フワフワなものからガーゼタイプ、しっかりした織りのものまでそれぞれ特徴が違います。サンプルを触って選べるし、2枚使ってもOKですし、もちろん何回でも借りる事ができます。
タオルを選ぶと、フロントのかたがボディタオルの入った湯めぐり用バッグを渡してくれます。けっこう大きいので自分のバスグッズもバッチリ入って、荷物をスッキリまとめられます。
使い終わった後はロビーにある返却ボックスへ入れるだけとラクチン。ここで借りたタオルが気に入れば、フロントで新品を購入できます。
大人気の朝食を可愛い砥部焼で
朝にも外湯を楽しんで、宿に戻るとお待ちかねの朝食です。大人気の朝食ビュッフェで宿泊客以外の利用もOK。宿の自家農園で朝獲りした野菜をふんだんに使ったお惣菜とサラダがたくさん並びます。
これを選ぶだけでもじゅうぶんお腹いっぱいになりますが、更に嬉しいのが「温かいものは出来立てを」というサービス。目玉焼きやソーセージ、焼き魚は席に着いてから個別に注文するのです。何回でも頼めるので、やっぱりアレも食べたいな…というのも大丈夫ですよ。
フレンチトーストなどのスイーツ、ヨーグルト、フルーツもあり、ドリンクの種類も多いです。みかんが丸ごと入った「生絞りジュース」機があって、自分で把手を押して作れて楽しいです。
美味しい食べ物だけでなく、その器にも注目です。愛媛では砥部焼という磁器があって、これをホテルの食器にも使っています。大小の平皿に鉢にお碗、ワンプレートディッシュ、グラスにコップに湯呑み…本当に色々な種類、色々なデザインの中から好きなものを選んで使えるのです。どれも白を基調として、昔ながらの藍色からカラフルなオレンジ色を用いた可愛らしいデザインです。
「日本一の朝食を目指す」と謳っているのは伊達ではありません。素泊まりOKのお宿ですが、ここに泊まるならば是非朝食を付ける事をおすすめします。
観光でもビジネスでも利用したい宿
大満足の朝食の後は、そのまま温泉街の散策に出かけました。何とチェックアウト時間は昼の12時!まさに朝食と温泉、温泉街を存分に楽しんで、という宿なのだなあと思いました。
これだけのサービス、施設内容で、今回の宿泊費用は7000円でした。道後温泉は松山市内からも路面電車ですぐですし、この価格帯なら観光だけでなくビジネス利用にも良さそうです。
これはまた是非利用したいと後ろ髪を引かれながら「道後やや」を後にしました。
【基本情報】
【宿名】道後やや
【住所】〒790-0848 愛媛県松山市道後多幸町6-1
【TEL】089-907-1181
【URL】http://okinawarycom-aeonmall.com/
【チェックイン/アウト】15:00/11:00
【駐車場】有り 1,000円(税込み/泊) 要予約
【アクセス】道後温泉駅より徒歩5分程度