ウミガメの産卵を見て生命の不思議を感じよう!

ウミガメの産卵を見て生命の不思議を感じよう!

記事作成日: 2015-09-07

kaorin37 ウミガメの産卵

 

■ウミガメの産卵~ウミガメの産卵を見て生命の不思議を感じよう!

屋久島では毎年6月中旬~7月中旬に、ウミガメが産卵のため上陸します。ウミガメが一歩一歩浜に上がって来る姿は、

本当に“のろまなカメ”ですが、その甲羅の大きさ、一つ一つ足で砂をかく姿は、子孫を残す使命を背負ったウミガメの自信にみち溢れています。

 

■満月の日には産卵するカメが増える?

満月の日には、産卵の為に上陸するウミガメの数が増えるそうです。満月の日は大潮になる為、干潮と満潮の差が大きくなり、

時間がかかるウミガメの産卵には適しているからと言われています。

また、大潮で卵が潮に乗り、遠くの海まで運ばれる可能性が増えるからとも言われています。

では、ウミガメにはどうして満月の日を知ることが出来るのでしょうか。そのあたりにも生命の不思議を感じてしまいますね。

満月の日に旅行を合わすと、たくさんのウミガメの出産に出会えるかもしれません。

 

■ウミガメは出産の喜びで泣いている?

kaorin37 ウミガメの産卵

ウミガメの産卵中、目から涙している姿を写真や映像で見たことはありませんか。

その様子は、出産時の痛みや感動で泣いている様に演出されていることが多いですね。しかし、これは違います。

ウミガメはエサを食べる時や泳いでいる時に、海水が身体に入ってしまします。そうすると、血液中の塩分濃度が高くなり過ぎて、ウミガメの身体にとって危険な状態になります。

その為、余分な塩分を目の近くから涙のように流すのです。この様子が、産卵中に泣いているように見えるのです。

しかし、ウミガメのその涙を流しながら産卵する様子は、私たちを感動させますね。本当に涙を流しているか、よく観察してみましょう。

 

■観察会に参加しよう!

kaorin37 ウミガメの産卵 いなか浜

50年前は屋久島のあちこちの浜でウミガメの産卵が観察出来たそうです。しかし、その数は気候変動などが原因で激減し、ウミガメを保護しようと活動がなされています。

屋久島でウミガメの産卵が一番多い永田いなか浜では、ウミガメの観察会を行っており、スタッフの管理のもと観察することができます。

レンタカーやタクシー、またはナイトエコツアーなどに参加して永田いなか浜へ向かいます。

観察会に参加するには、事前に永田ウミガメ連絡協議会に申し込む必要があります(ツアー参加の場合はツアー会社がやってくれると思います)。

まず、スタッフの方から、ウミガメの生態や観察方法の説明を聞きます。

暗くなると、ノソノソとウミガメが上陸していきます。ウミガメは上陸してから産卵をはじめるまでが非常に敏感で、人の気配や強い光を感じると、産卵をあきらめて海に戻ってしまうこともあるそうです。

なので、スタッフの方の指示に従い、ウミガメが産み場所を決め、砂を掘って穴を作り、産卵を始めるまでは離れて静かに待ちます。産卵を始めるとウミガメも覚悟を決めて、産み終えるまでは産み続けますので、近づいても大丈夫です。

産卵も上陸の時と同じように、とてもゆっくり何十分もかけて産みます。スタッフの方が少し穴を見易くしてくださり、産卵の様子を近くで観察することができました。ちょうどピンポン玉ぐらいの卵を、ポロポロと産み落として行きます。

周りは非常に暗くて、ウミガメの顔にも砂がいっぱいでしたので、ウミガメの涙は観察できませんでしたが、息を立てながら、手足をばたつかせ、必死に産卵する姿には感動しました。ウミガメの産卵を見ながら、波の音を聞くのはなんとも神秘的な情景でした。

ウミガメの産卵は朝方まで続くらしく、もし朝日と共にウミガメの産卵が観られたら、とても感動的でしょう。

kaorin37 ウミガメの産卵

トリッパー編集部

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トリッパーを運営する株式会社トラベルマルシェのスタッフです。国内の北海道から沖縄までの旅行情報を発信し、皆様に楽しくなる旅行情報をお届けします。

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