今年の冬は流氷ツアーで北海道に行こう!

今年の冬は流氷ツアーで北海道に行こう!

記事更新日: 2015-10-06

流氷

冬こそ海に行こう!…なんて言うと、びっくりしちゃいますか?それも、南の島ではなく厳寒のオホーツク海と聞いたら…背筋がゾクゾクしそうですね。でも実は、冬の北海道には夏の海のイメージからは到底想像もつかない、とても素敵なイベントが待っているんです。

流氷


そう、それは大自然のスペクタクル「流氷」。自然回帰がブームの昨今、流氷を見たいと観光客に大人気なのが北海道オホーツク海です。都会に暮らす身には、日常では決して見ることの出来ない風景。テレビで見るだけではなく、実際にこの目で見たいという方が北海道にたくさん訪れています。


そもそも流氷って言葉は知っているけれど、あらためて考えてみるといったいどんなもののことを言うのでしょうか?流氷とは、海上を流れて漂っている氷のことを指します。海の水が凍ったものの他に、川の水や湖の水が凍ったものなどもありますが、それらすべて海に流れていれば「流氷」です。ぷかぷか浮いている小さな氷だけではなく、よく耳にする「氷山」も、とても大きいですが流氷のひとつなんです。

流氷

 

日本での流氷は、基本的には北海道で見られます。そしてなかには北海道のどこでも見られると思っている方も居るのですが、実は流氷が見られるのは一部だけ。たまに例外はありますが、オホーツク海側で、稚内から雄武、紋別、網走から知床にいたるまでの海岸で、流氷が観測できるのです。北半球で流氷がこれほど多く流れてくるのは、オホーツクだけ。だからとっても貴重な光景なんですね。

流氷

一度見たら忘れられないダイナミックな魅力を持っている流氷の世界。自然による造形ですので一度たりとも同じ景観に出会うことはできません。とは言え、なかなか一人では最初の一歩は踏み出しづらいと言う方、そんなときは「流氷ツアー」に参加してみては?


流氷ツアーと一言で言っても、いろんな形態のものがあります。それぞれ違った魅力があり、そのどれもが流氷との素晴らしい思いでが作れそうなものばかり。初めての方はまず自分がどんなふうに流氷を見てみたいのか、それぞれ比較して検討してみましょう!

流氷MAP

①ガリンコ号

流氷 ガリンコ号
まずはやっぱり見てみたいのが、流氷破砕船。流氷をバリバリ砕いて進んでいく様子は、非常に豪快な気分になれます。北海道遺産のひとつとしても選ばれ、その先端部にアルキメディアン・スクリューを搭載した流氷破砕船「ガリンコ号Ⅱ」なら、大迫力の景観が楽しめます。ツアーではサンセットクルーズが楽しめるものもあり、さらにその雄大さに華を添える景色を味わうことができるでしょう。もちろん、船内客室には冷暖房が完備されているので、厳しい寒さのなか子供さんなども安心快適に過ごすことが出来ます。ガリンコ号Ⅱは、紋別から、乗船時間は約1時間となります。

②おーろら号

同じく流氷破砕船の「おーろら号」は世界自然遺産の知床、その壮大な景観に触れることができます。大きな船ですので、安心、安全に勇壮な流氷が楽しめます。設備も非常に充実しており、コーヒーラウンジや売店も備えられています。展望デッキから鑑賞できるのはもちろんのこと、1、2階の客室からは寒さに関係なく流氷を観察することが可能です。ガリンコ号Ⅱと同様、寒さに弱い方も安心の船ですね。また、ゆっくりした速度で走るため、あざらしや鳥などを発見した場合もシャッターチャンスを逃しません。「おーろら号」は網走から、乗船時間は約1時間となります。

流氷 おーろら号

③流氷ノロッコ号

「流氷ノロッコ号」も同じく期間限定で走っている列車。こちらは今はもうあまり乗る機会のないトロッコ列車となっています。運行区間は網走から知床斜里駅。もちろん、その名前通り車内から流氷が観察できます。ノロッコ号には展望車が付いており、その大きな窓外には雄大なオホーツク海が望めるなど、こちらも大人気の列車です。客車にはだるまストーブが置かれているので、車内販売で購入したスルメを焼きながら景観を楽しむのも楽しいですね。ノロッコ号の名称の由来は「のろい+トロッコ」ということで、ゆっくりと自然の景色を楽しむことができるのが魅力です。

流氷 ノロッコ号流氷ノロッコ号

④SL冬の湿原号

また、流氷と合わせて楽しみたいのが期間限定で走っている列車です。「SL冬の湿原号」は釧路湿原の雄大なスケールを楽しみことが出来る非常に人気のある臨時列車です。釧路から標茶・川湯温泉までを走るこの列車は、真っ白な釧路湿原の中を運行しており、そのため結構な確率で湿原に生息するエゾシカ、タンチョウヅル、オオワシなど野生の大型動物を観測できる可能性もあり、それも大きな見どころとなっています。車内ではガイドアナウンスが流れるので、初めて乗車した人でも湿原の詳しい情報などを知ることが出来ます。SL冬の湿原号は1月~3月まで流氷ノロッコ号との乗り継ぎも行っています。

流氷 SL釧路湿原号SL冬の湿原号

 

変わり種という点では、流氷だけではなく更に自然への造詣を深めることが出来る「バードウォッチング」付きのツアーもあります。クルーズ船「エバーグリーン」に乗って流氷の中を進み、知床で越冬するオジロワシ、オオワシの姿を観察することができます。その遭遇確率は90%と高いのも嬉しいところ。流氷をバックに飛び回る、大きく勇壮な猛禽類はやはり圧巻です。また他にもさまざまな鳥や動物に出会えることも。他にも、1月頃からはスケソウ漁を間近で見ることもできたりと、盛り沢山な内容。こちらは羅臼から、乗船時間は約2時間半となっています。

流氷 オジロワシオジロワシ

いかがでしたか?北海道の冬と言えば北海道スキーが有名ですが流氷ツアーも人気です。

今年の冬は流氷を見に北海道を訪れてみてはいかがでしょうか。

トリッパー編集部

この記事を書いた人 トリッパー編集部

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トリッパーを運営する株式会社トラベルマルシェのスタッフです。国内の北海道から沖縄までの旅行情報を発信し、皆様に楽しくなる旅行情報をお届けします。

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