これ読める?沖縄の難読すぎる地名とその攻略法!

これ読める?沖縄の難読すぎる地名とその攻略法!

記事更新日: 2016-04-25

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旅先で道を尋ねる時などに、ふと指さした地名が読めない!・・・そんな経験をしたことはありませんか?

そこに住んでいると、その地名は馴染んでいるので当たり前に思えるかもしれませんが、旅行で初めて立ち寄った場所だったりしますと、悩んでしまいますよね。

例えば東京にもそんな地名があります。荒川区の「日暮里」です。関東に住んでいる方なら山手線の駅名でもありますので知らない方はいないと思いますが、普通に読めば「ひぐれさと」です。

正解の「にっぽり」という読み方は昔、この地が新堀村だったことが元になっているとの説が有力です。地名は難しいですね。

そのような形で、何かの云われがあったり、はたまた全くの当て字であったりと、色々な形で難読な地名は存在します。

ただ、右も左もどこもかしこも難読すぎる!という経験はあまりないのでは?

そんな経験のできる場所が南国、沖縄にあります。

書き出して行きますと、多すぎて原稿が漢字でびっしり埋まってしまう感じでしたので、その中からピックアップしてご紹介していきますね。

古宇利島

■市町村別・難読地名一覧

・名護市

世富慶(よふけ)

為又(びいまた)

運天原(うんてんばる)

饒平名(よへな)

 

・浦添市

伊奈武瀬(いなんせ)

勢理客(じっちゃく)

西州(いりじま)

 

・那覇市

西武門(にしんじょう)

金城(かなぐすく)

宇栄原(うえばる)

 

・南城市

手登根(てどこん)

仲村渠(なかんだかり)

 

・豊見城市

保栄茂(びん)

真玉橋(まだんばし)

 

・沖縄市

大工廻(だくじゃく)

 

・宮古島市

城辺保良(ぐすくべぼら)

砂川(うるか)

野原(のばる)

 

・糸満市

喜屋武(きゃん)

 

・中頭郡

北谷(ちゃたん)

 

・北中城村

瑞慶覧(ずけらん)

仲順(ちゅんじゅん)

石平(いしんだ)

 

・中城村

 伊集(いじゅ)

屋宜(やぎ)

 

いかがでしょうか?いくつ読めましたか?中でも、豊見城市の「保栄茂」は漢字3文字なのに、読みになると2文字に減ってしまうという難読中の難読地名ですね。

そこで、「保栄茂」の地名の由来を探ってみました。ところが・・・。

 

沖縄の歴史研究に欠かせない「おもろさうし」の中に出てくる話として、昔は「ほえむ」と呼ばれていた場所の地名を漢字表記することになり、「保栄茂」と決められたことまでは分かりました。それがなぜ、いつのまにか「びん」に変わっていたのかというところは、学術的にも難問とされ、未だ解明されていないのです。

 

う~ん、気になりますね、「保栄茂(びん)」。そうかと思えば、同じ漢字なのに読み方が違うという地名も発見しました。これが「饒波」です。

・大宜味村

饒波(ぬうは)

 

・豊見城市

饒波(のは)

 

ちなみに、饒波の「饒」は、有り余るほど多い、豊かという意味ですので、「豊かな波」と考えることもできますね。沖縄らしい地名ではないでしょうか。

沖縄にはこうして難読地名がたくさんあるのですが、市町村合併でなくなってしまった地名も中にはあります。

それが「東風平(こちんだ)」や「具志頭(ぐしちゃん)」などです。地元に行きますと、まだ地域会館名などで名称は残っているので、出会う機会はあるかもしれませんね。

※具志頭は1954年に「ぐしかみ」と読むことが決定。かわいい「ちゃん」読み表記は方言として残っています。

ところで、上記の難読地名一覧を見ていて、共通点のある漢字があることに気づかれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?鋭いです!実は、難読地名を攻略する鍵がそこに隠されているのです。

 

■難読地名の攻略法とは?!

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まずは、糸満市の3つの地名を見てみましょう。

宇江城(うえぐすく)

兼城(かねぐすく)

山城(やまぐすく)

もうピン!と来ましたね。そうです。「城」を「しろ」と読まずに「ぐすく」と読んでいます。中には「しろ」と読む地名もあるのですが、沖縄では「ぐすく」と読むほうが多いので、チェックしておくと良いでしょう。

 

次は、うるま市の地名からです。

西原(いりばる)

桃原(とうばる)

南風原(はえばる)

 

はい、これもわかりやすいですね。そうです、「原」を「はら」と読まずに「ばる」と読むのです。

その他にも、平安を「へん」、谷を「たん」と共通して読む地名があります。

以上の4つを攻略しておけば、結構な数の沖縄の地名が読めるはずです。

 

■問題

では最後に問題を出しますので、チャレンジしてみてくださいね。

◎以下の漢字の読みを答えてください。(答えは一番下にあります)

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1:城間

2:谷茶

3:勝連平安名

4:保栄茂

5:宇栄原

 

いかがでしたでしょうか?ちょっとしたコツを掴むと、読める幅がぐんと広がったのではないかと思います。もちろん沖縄にはまだまだ難読の地名があり、沖縄県民でも読めない地名があることも確かです。

そうした地名に行き当った時には、どう読むのか、地元の方に尋ねてみるのも旅先での良い思い出になると思います。

沖縄に行かれましたらぜひ、地名あてクイズでも楽しんでみてくださいね。

 

※答え 1:ぐすくま(浦添市)  2:たんちゃ(恩納村) 3:かつれんへんな(うるま市) 4:びん(豊見城市) 5:うえばる(那覇市)

 

トリッパー編集部

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トリッパーを運営する株式会社トラベルマルシェのスタッフです。国内の北海道から沖縄までの旅行情報を発信し、皆様に楽しくなる旅行情報をお届けします。

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