この記事を書いた人 トリッパー編集部
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マッサンとエリーの世界。そこはまるでヨーロッパ!の余市蒸溜所に行ってきた
記事更新日: 2015-10-13
昨年秋から今年の春にかけて放映した連続ドラマ『マッサン』。めずらしくのめり込んでしまったせいか、とっくに終了しているというのに、まだまだ気持ちは冷めやらずー。ということで、ここまで来てしまいました!
北海道編の舞台となった町、余市町。海と山に囲まれた美しい町。まさしくウイスキー作りに相応しい土地とマッサンが惚れ込み、生涯をかけて取り組んだニッカ蒸溜所のあるところです。
余市駅を降りたら真正面に構える建物へ!念願の訪問です。
ここは日本なの?
蒸溜所の顔である入口は、まるでお城の門構えで、衛兵が立っていそうです。石を積んだ堅牢な造りの壁が周囲に張り巡らされていて、とにかく驚きました。いきなり面食らいながらも、ますます期待は高まります。
いよいよこの向こうに、マッサンのドラマの世界が繰り広げられるのです!
内覧は無料という太っ腹ぶりで、希望すればガイドをお願いすることができますが、こちらは3日前から予約が必要です。
いきなり現れた赤い屋根に石作りの建物は、さながらヨーロッパの風景です。というのも、ここはエリーのモデルとなったマッサンの奥さん、リタ夫人の生まれた国スコットランがモデルの蒸溜所だからなのです。
異国にいる気分を味わいながら、いざ建物内部を見学へ!
まるで絵本の中のおとぎの国に入っていくみたいです。建物ひとつひとつに役割があり、見学用のもの、実際のウイスキー作りに今も使われているものと区別されているようです。
マッサンのウイスキーの歴史、ここにあり
現役で稼働する蒸溜釜“ポットスチル”。
ドラマでもこれの図面をマッサンが書き、大阪の職人さんに作ってもらうシーンがありました。印象深いシーンでした。
これが本物!現在も元気に稼働中です。
このあたりは、三角屋根がかわいらしい、ウイスキーたちが眠る樽の倉庫が並んでいます。赤い入口の枠が鮮やかなここも、その一つです。
樽に入れられたウイスキーが10年、20年さらに数十年の時を経て、琥珀色のおいしい液体へと変わっていくのです。ウイスキーってロマンがありますね。
マッサンとエリーが出てきそう
二人が暮らした明るい緑色の洋館。内部は一部のみ見学ができます。押し入れの襖のすぐ奥にトイレを作るなど、マッサンはお茶目なセンスの持ち主だったようです。ここもドラマを思い出させる場所で、二人が居間で語っていそうな、かなりの興奮ポイントです。
敷地内はゆったりとした広さがあり、二人が散歩した様子が浮かんできます。これは事務所、こちらは研究所の建物と想像力を働かせて歩くと、よりイメージが湧き上がってきて、楽しい時間になりますよ。
ウイスキーの本場スコットランドへ、ウイスキーを学ぶため単身渡ったマッサンこと政孝は、妻となるリタと運命の出会いをしました。一緒に日本へ来た彼女は、着物を愛用したり漬物を漬けるなど、日本人になろうと一生懸命努力したそうです。
そんな二人の生涯と、ウイスキーの歴史が分かる博物館もあります。
こちらはここで一番最初にできたウイスキー。
これができた時、ドラマのマッサンも号泣した、感動のシーンが蘇ります。かなり貴重なものだと思います。自然に蒸発したのか、瓶の中は7分目くらいしかありません。
やっぱり一杯飲まなくちゃ
ここに来たら当然飲みたくなりますよねぇ。
そんな気持ちを知ってか知らずかー笑。ちゃんと試飲コーナーがありますよ。
こちらはちょっとお高いものが揃う“有料コーナー”で、その道に精通したバーテンダーさんのお話を聞きながら、より美味しくいただけます。
さらにはこの見学路の終点にある、レストラン併設の飲み放題コーナーへと向かいましょう。
ピュアモルトなどのお馴染みのウイスキーが用意されていて、無料でいただけます。あまりにたくさんグラスが並んでいるので「飲み過ぎ注意!」と、自分に言い聞かせてしまいました。
マッサンはウイスキーの資金を作るため、余市の名産であるりんごに目をつけ、まずはりんごジュースを売り出しました。ここでの初めての商品はウイスキーではなかったんです。そのジュースも試飲コーナーにありました。
ほろよい気分で、見学終了です
試飲が終わったら、お隣のショップへ向かいます。
お土産はパッケージがかわいい、“ニッカおじさん”のついたウイスキーチョコレートにしました。もちろんウイスキーや、余市の特産品なども並んでいます。
とっぷりとドラマの中に浸り、異国をさまよった時間はあっという間に過ぎて、このお買物で最後となりました。
敷地内は素敵な場所がいっぱいで、撮影ポイントだらけです。たくさんの写真がカメラに収まり、思い出作りもばっちりできました。
空気が爽やかで水がきれいなこの町は、スコットランドにとてもよく似ているそうです。
日本のウイスキーのふるさと、二人が愛した場所に来られて、大満足の1日でした。