沖縄美ら海水族館からすぐ、「備瀬」の森で癒されるノスタルジックな旅

沖縄美ら海水族館からすぐ、「備瀬」の森で癒されるノスタルジックな旅

記事作成日: 2015-10-08

沖縄美ら海水族館からすぐ、「備瀬」の森で癒されるノスタルジックな旅

沖縄の観光スポットとして、大人気の沖縄美ら海水族館。そのすぐ目と鼻の先に、水族館の喧騒とは一線を画す静かな集落があるのをご存知ですか? その集落とは本部 (もとぶ) 町の「備瀬(びせ)」、一帯を生い茂るフクギ並木で有名です。フクギと昔ながらの沖縄の暮らしが息づく備瀬。そのノスタルジックな魅力を満喫する旅へご案内します。

美ら海水族館の帰りは「備瀬」を訪れよう

備瀬を訪れるなら、まず「沖縄美ら海水族館」を目指します。水族館から備瀬まではほんの目と鼻の先。混雑の少ない午前中に「沖縄美ら海水族館」を訪れて、午後から「備瀬」をのんびり回れば、両方を満喫できます。

沖縄美ら海水族館からすぐ、「備瀬」の森で癒されるノスタルジックな旅

美ら海水族館から、エメラルドビーチの駐車場前の道を通り過ぎ、もう少し道なりに進んだところにフクギ並木のスタート地点と駐車場が見えてきます。そこに車を停めて、フクギ並木をのんびりと歩いて回るのがおすすめ。ほかにも、レンタサイクルや水牛車での散策も楽しめます。

沖縄美ら海水族館からすぐ、「備瀬」の森で癒されるノスタルジックな旅

備瀬の一番の魅力はフクギ並木

防風林としての役割を担うフクギ。フクギは「福木」と書きます。その背丈と同じ長さの根を地中に張るため、強風にも屈しない強靭さを持ち、太古から備瀬の集落を守ってきました。日中でも、フクギの陰が広がる並木道は驚くほど過ごしやすいのが特長。細い道が生い茂る木々に見え隠れして、まるで深い迷路の森に迷い込んだかのようです。静かに佇む昔ながらの集落の雰囲気とあいまって、タイムスリップした感覚に。

沖縄美ら海水族館からすぐ、「備瀬」の森で癒されるノスタルジックな旅

スタート地点の近くには、集落の祭祀を行う拝所があり、いまも厳かな雰囲気を漂わせています。フクギ並木に佇む沖縄の伝統的な家屋では、実際に集落の人々が生活を営んでおり、それはまるで自然と共生してるかのよう。そんな穏やかな暮らしを垣間見ながら、順路を進みます。ときには、立ちどまって、静かにのんびりと虫や鳥の声に耳を澄ましてみましょう。なんだか、自分も自然の一部になったような不思議な感覚に。

沖縄美ら海水族館からすぐ、「備瀬」の森で癒されるノスタルジックな旅

夕日の名所「備瀬崎」で一休み

フクギ並木の終点から、そのまま海の方向へまっすぐ歩くと、すぐに「備瀬崎(びせざき)」が見えてきます。備瀬崎は南国の魚が見られる名所として有名な場所。潮が引いていれば、水着でなくとも潮溜まりの魚たちを見ることができます。

沖縄美ら海水族館からすぐ、「備瀬」の森で癒されるノスタルジックな旅

沖縄美ら海水族館からすぐ、「備瀬」の森で癒されるノスタルジックな旅

そのまま海岸で過ごすのもよいけれど、カフェで休憩しながら沈む夕日を眺めるのも至福の時。海岸沿いの遊歩道を少し南側に歩けば、「cafe CAHAYA BLAN(チャハヤブラン)」が見えてきます。備瀬の海の向こう側、伊江島の横に沈む夕日が織りなす光景はあまりに幻想的。きっと、1日の旅の疲れも忘れてしまいます。

沖縄美ら海水族館からすぐ、「備瀬」の森で癒されるノスタルジックな旅

沖縄美ら海水族館からすぐ、「備瀬」の森で癒されるノスタルジックな旅

景観保護のため街灯のない備瀬地区では、夜はすっかり闇に包まれますので、のんびりし過ぎは禁物です。美ら海水族館や備瀬に近い場所で宿泊や食事をする予定なら、懐中電灯を手に、満点の星空を見ることもできます。備瀬エリアは並木道の散策から夕日鑑賞まで、半日のんびり楽しむのがおすすめ。昔の沖縄の原風景がそのまま息づいている備瀬の集落は、きっとまた戻って来たくなる不思議な魅力でいっぱい。あなたもその魅力を確かめに、備瀬に足を運んでみませんか?

五十川香

この記事を書いた人 いそがわかおり

他の記事を見る

海外政府の観光局にて、12年勤務。主に、メディア取材のコーディネートや、旅行会社への企画提案などを担当。現在はライター、ときどき翻訳者。出張や取材であちこち出向き、プライベートでも旅行好き。毎年、リゾートを旅するが、特に沖縄にはまっている。趣味は、服を縫うこと。特技、プレゼン。

follow!