備瀬のフクギ並木で緑と熱帯魚の楽園に癒されよう!

備瀬のフクギ並木で緑と熱帯魚の楽園に癒されよう!

記事更新日: 2016-04-25

備瀬のフクギ並木

沖縄と聞いて想像するものは、やっぱり青い海?でも、実は地上にもいかにも沖縄らしい独特の風景が多数存在します。たとえば、今回ご紹介する「備瀬(びせ)のフクギ並木」がそのひとつ。

備瀬のフクギ並木

沖縄本島、北部地域に位置する本部町(もとぶちょう)備瀬は、大人気観光スポットである美ら海水族館から徒歩約10分と、ほど近い場所にあります。沖縄の中でももう失われつつある昔ながらの沖縄らしい原風景が残るこの備瀬エリアは、元気な海のイメージとはまた違った、なつかしい雰囲気ただよう表情が見られるオススメスポットで、映画のロケ地に使われるなど魅力的な場所なのです。備瀬へは那覇空港から車で約2時間、美ら海水族館など北部までドライブに行ったついでに立ち寄るにも便利です。そこにのびのびと育ち生い茂るフクギ並木は、内地ではなかなかお目にかからない植物。 いったいフクギって何なんでしょうか?みっしりとした肉厚の葉が密集するように茂る「フクギ」は、その密集度から、風や日差しや砂害にも非常に強く、台風の多い沖縄では昔から防風林としてあちこちに植えられています。碁盤の目状に立ち並ぶ備瀬の集落では、このフクギが約250件の家をそれぞれ囲むように植えられており、垣根となったそれらのフクギはおよそ2万本、約3キロメートルにもわたって並木道を形成しているのです。その樹齢は古いもので約300年というのですから驚きです。 カンカンと照りつける太陽を遮り、色の濃い日陰を作るフクギ並木のトンネルに入ると、ホッとする涼しさです。その下をのんびり歩き、並木道を抜けたところで見えるエメラルドグリーンの海までたどりついたとき、あなたもきっと心が癒やされます。そんな備瀬をめぐるのに、歩くのももちろんいいですが、自転車に乗ってサイクリングするのもいいものです。たとえば福レンタサイクルでは電動アシスト自転車が1時間500円、普通車、子供用自転車は300円となっています。近くには無料駐車場もあるので、車で来た人も安心。スタッフさんは見どころなど観光スポットを親切に教えてくれるので、初めてまわる人はぜひ尋ねてみましょう。チャイルドシートや、お子様用ヘルメットも無料で貸出してくれますので、お子様連れにも便利です。サイクリングするだけなら、30分から1時間程度で見どころをまわることが出来ます。

備瀬のフクギ並木

電動アシスト付きでなければ一泊二日の貸出(1,500円)などにも応じてくれますので、宿泊で訪れた際にも利用しやすいですね。福レンタサイクルでは併設された一福茶屋で、マンゴーなどやんばるの素材をふんだんに使ったかき氷などがいただけるので休憩にもオススメです。 自転車でめぐると、風がさっと吹き抜ける並木は本当に気持ちよく、蚊に刺される心配も少ないのがいいところです。途中、おみやげを置いてあるお店や、食堂などもありますので都合に合わせて立ち寄ってもいいですね。鶏のコラーゲンスープを使った鶏飯や沖縄そばがいただける「コッコ食堂」、備瀬唯一のカフェで伊江島に沈む夕日が望める絶景のロケーション「チャハヤブラン」など、どのお店も魅力的です。魚を見たいなら、備瀬海岸です。観光名所でもあり、漁港としても使われているこちらは天然のビーチとなっており、豊富なサンゴ礁に囲まれています。アウトリーフが防波堤の役目を果たしているため、たいてい波がおだやかです。特に遠浅のときは子供さんでも安全に海を観察することが出来るとして家族連れにも人気の場所です。ただ、監視員やライフセーバーなどは居ないことや、遠浅といっても突然深くなっている場所などもありますので遊泳する際には各自で充分な注意が必要です。また近くには、公衆トイレ、シャワーがあります。 その備瀬海岸の北端の方に、シュノーケルにぴったりな熱帯魚スポットがあります。

備瀬のフクギ並木

透明な海の中に泳ぎまわる、さまざまな色合いの魚を見ていると美しさに時間を忘れてしまいそうです。また泳ぎが達者な人なら、灯台が設置された離島まで上陸することもできます。流れが早いので初心者にはオススメ出来ませんが、そこはまさにプライベートビーチのような感覚。 北端から少し南下した桟橋の方ではキレイな熱帯魚の他に、ハリセンボンやタツノオトシゴなどが桟橋の上から観測できることもあります。

備瀬のフクギ並木

散歩、レンタサイクルの他には水牛車でフクギ並木を見てまわることも出来ます。

備瀬のフクギ並木

4名まで2,000円、以降1名ごとに500円追加で乗ることが出来、歩いて見るのとはまた違った風情を味わう事が出来るとして人気です。フクギが織りなす緑のトンネルを抜けると、自分の肩の力もふっと抜けていることに気づくはず。沖縄北部へ行くなら、ぜひ備瀬のフクギ並木を訪れてみましょう。

hisashi

この記事を書いた人 ヒサシ

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トリッパー編集長。運営・企画・執筆を担当しています。みなさんの旅行に役立つ情報を日々発信していきます!

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