北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能

北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能

記事作成日: 2015-10-29

北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能

函館山(函館市)、藻岩山(札幌市)に隠れがちですが、小樽市「天狗山」の夜景も美しさで知られる北海道三大夜景のひとつです。小樽運河のライトアップとともに、小樽観光の夜の主役、天狗山の魅力を探りました!

海や山とのコントラストが美しい夜景

小樽観光の夜と言えば小樽運河のライトアップが代表されますが、ここ天狗山の夜景も負けず劣らず美しい、と実感しています。北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能実は天狗山に登るのは子供のころ以来ウン十年ぶりでしたが、大人になって訪問してみて、カップルにもおススメできると断言できます。函館山の唯一無二の扇形の美しさ、藻岩山からの光の海がどこまでも広がる圧倒的スケール感はありません。ですが、山並みや海岸線の変化や暗さとのコントラストと、派手さはないですが宝石をちりばめたような美しさはほかにはない様式美を感じました。天狗山へのアクセスはJR小樽駅から中央バス「天狗山ロープウェイ」行で約15分。終着駅で下車してください。天狗山は標高532mの小樽のシンボル的な山です。観光道路もありますが、急こう配の曲がりくねった道で、街灯も少ないので、夜は運転に注意してください。山麓の乗り場付近から眺めた天狗山です。見てわかる通り、冬場はスキー場として利用されています。北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能ロープウェイは往復で1140円。12分間隔で運行しています。ドリンクセット券(1300円)やお食事セット券(1700円)などのお得券もチケット受付で販売されています。1979年開業から変わらない施設やロープウェイはさすがにレトロな雰囲気を感じます。北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能高低差は271m、全長は735mありますが、スキー場の上などを通り、屋上展望台へは約4分であっというまに山頂駅に到着します。展望台自体は頂上より低い、490m付近に位置しています。北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能30人乗りのようですが、函館や札幌と比べると小さ目です。ギュウギュウに詰めないと30人は無理だと感じます。使い込まれた年季を感じるロープウェイで昭和の雰囲気が年配の方には懐かしさ、平成生まれの方には逆には新鮮に感じると思います。

日中も綺麗な眺め、楽しいアメニティーあり

山頂駅の建物にレストランや売店、資料館があり、屋上が広い展望台となっています。大体、午後4時過ぎの眺めです。晴れている日は積丹半島や、留萌側の暑寒別連峰が海を越えて見えますが、この日は晴れてはいたものの、少し靄がかっていて見えませんでした。北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能ただ、天狗山の魅力は、屋上展望台以外にも、景観が楽しめる4つの展望台があり、また飽きさせないアメニティーもあることです。後程、それぞれ場所の夜景を紹介しますが、明るい時間で個人的に気に入ったのは、山頂駅左側の第1展望台からの眺めです。北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能山頂駅自体がスキー場の中腹にあるような印象で、周囲が広いです。登山道や散策路もあり、天狗山の自然が楽しめます。山頂駅を出るとすぐ目につくのは、巨大な天狗の顔です。「鼻なで天狗」と言って、お鼻をなでるとご利益があると言われています。北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能天狗山の由来は諸説ありますが、山中に天狗火などが見え、天狗が棲んでいるという説が有力なようです。天狗を祀った天狗神社もあり、また、山頂駅には全国の約700個の天狗の面を展示した「天狗の館」もあります。天狗の館に連なり、小樽や日本のスキーの歴史が分かる「小樽スキー資料館」もあり、スキー好きなら楽しめますよ。この日、1番人気だったのが「天狗山スライダー」(大人310円)です。夏場のボブスレーで、山頂から時速40キロで急こう配のスロープを滑り降りてくるアメニティーです。団体客を中心に行列ができていました。北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能私も体験してみましたが、思った以上のスピード感はスリリングでちょっと怖かった…。ですが、皆さん歓声や悲鳴を上げながらも笑顔で滑っていましたよ。シマリス公園もあります。シマリスを間近に感じられ、餌を与えることもできます。しかし、この時期はリスさんは冬眠時期に入るため、巣穴に籠ることが多く、残念ながら姿を現しませんでした。北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能その代りと言っては何ですが、野鳥の小鳥さんがリスさんの餌をついばんだり、水を飲む可愛い姿を見せてくれました。天狗山は散策路を歩くと野鳥観察ができます。写真はヤマガラだとは思いますが、詳しくはないので自信はないです。

窓際の25mバーカウンターも雰囲気良し

グルメや軽食を頂く方は「展望レストランてんぐ」へ。ここは25mのバーカウンターが窓際にあります。北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能施設は決して新しくはないですが、昔懐かしい雰囲気の中で、小樽の夜景を見ながら食事やお酒を飲み、ロマンチックな雰囲気に浸れます。ここで頂いたのは秋限定メニューの「小樽シーフードパスタ」(1200円)です。北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能トマトソースをベースに、鮭、牡蠣、甘エビ、ホタテ、カニなど、近海の海の幸がタップリ入った贅沢な一品です。トマトソースに海鮮の風味が絡み合って中々のお味でした。

4カ所の展望台から夜景を楽しめる

さて天狗山はここからが本番です。前述したとおり、天狗山の山頂駅付近は広いので4か所の展望台があり、それぞれ違った雰囲気で夜景を楽しめます。まずは観光の皆さんが真っ先に眺めると思われる屋上展望台です。

北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能

駅の屋上にあるため、最も建物や森林などに邪魔されず、鑑賞や撮影ができる場所と言えるでしょう。さすがに綺麗です。記念撮影用の台もいくつか置いてあります。ただ、ここはライトも点灯され明るめで、見学客も多いので、それほどムーディーではありません。第1展望台の夜景は冒頭の写真となります。ライトアップされたロープウェイと一緒に夜景を収めるにはベストポジションです。スキー場から見下ろす形になるので、雪景色の時期は最も見栄えがすると思います!さらに、駅の右隣りには天狗桜展望台があります。ここはライトアップも少なくカップルには最もふさわしい場所かと思います。

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かなりムーディーだと思います。ここは、最盛期はわかりませんが、人も比較的少ないです。ちなみに、なぜ天狗桜かというと、樹齢100年を超えるエゾヤマザクラの一本桜があるからです。

北海道三大夜景「小樽・天狗山」の夜景と石狩湾の絶景を堪能

春は小樽で最も遅く咲かせる桜として市民に親しまれているそうです。最後は、天狗桜展望台から散策路を少し歩いた、第2展望台です。ここには天狗茶屋と名付けた休憩所があり、ゆっくり眺められます。

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この場所は、山頂駅からは少し離れた場所にあるため、夜はほとんど人が来ませんでした。しかしながら、小樽市は同展望台からの眺めを景観条例に基づき、小樽を代表する景観として「小樽市重要眺望地点」に認定しています。誰にも邪魔されたくないカップルなら、この展望台が最も穴場かもしれません。

天狗山の夜景は光の数は少なくても街並みが近いため、凝縮されていて、自然な地形と港湾部の美しさが際立っています。若干、神戸に通ずるものがあると思います。函館、札幌と比べても、もしかしたら雰囲気は最もロマンチックかもしれません。小樽運河もカップルには最高ですが、ゆったりと2人だけのムードに浸りたいなら天狗山、かなりいいですよ!

トリッパー編集部

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トリッパーを運営する株式会社トラベルマルシェのスタッフです。国内の北海道から沖縄までの旅行情報を発信し、皆様に楽しくなる旅行情報をお届けします。

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