この記事を書いた人 トリッパー編集部
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「ノーザンホースパーク」で馬産地・北海道を体感!
記事作成日: 2015-10-29
北海道最大級の馬の観光牧場「ノーザンホースパーク」は新千歳空港にほど近い距離にあり、飛行機で来られる方は最初の観光にもおススメ!馬産地・北海道の魅力をタップリ堪能できる馬尽くしの1日を体験してみては?
新千歳空港から車で20分
北海道は日本最大の馬産地であり、特に南北海道の胆振・日高地方がサラブレッドのメッカ。ノーザンホースパークは日本競馬界を席巻している社台グループのひとつ、ノーザンファームが1989年から運営している観光牧場です。
ノーザンホースパークの「馬見の丘」から眺めた、隣接するノーザンファームの風景です。この牧歌的な風景は北海道の大きな見どころのひとつですね。ノーザンホースパークは新千歳空港からレンタカーで20分弱の苫小牧市美沢にあります。道すがらは冒頭の写真のような牧場風景を眺めることができます。また、新千歳空港からは約1時間に1本、無料シャトルバスが運行しています。
しかし、このバス乗り場が分かりづらいです。到着ロビーを出て、バス乗り場の一番端にあるのですが、看板もありません。ANAの到着口からはかなり歩きますので、バスの案内の方に聞いた方が良いと思います。シャトルバスの場合、牧場の入り口で係員の方がバスに乗り込み、入場料を徴収します。入場料は大人500円です。最終的には「パラッツオ・ベガ・ポニー館」の前に到着します。
ここでは、館内でポニーショーのほか、ソフトクリームなど軽食の販売、自転車やカートの貸し出し、パークゴルフなどアトラクションの受付を行っています。ここからはお馬さん中心の写真になることをお許しください。みんな可愛く、そして凛々しく働いています。園内は観光馬車が運行しています。大人600円です。ばんえい競馬など使われるパワーのある大きなお馬さんが引いてくれます。
約10分間、園内をグルッとひと回りします。この馬車に乗るだけでも、心地よい揺れと緑に囲まれた園内の風景に、日常を忘れてリラックスできるでしょう。観光ひき馬で軽い乗馬体験を行うこともできます。大人900円です。このコーナーは外国人観光客の皆さんに大人気でした。
大人しいお馬さんで、さらに職員さんが引きながら歩くので、安全です。馬に乗ると、目線が3m近い高さになるので、最初は恐怖感を感じるかもしれませんが、普段とは違う新鮮な世界を感じられるでしょう。
厩舎でかつての名馬たちがズラリ
次に厩舎に向かいます。厩舎は2つに分かれ、乗馬や引き馬や観光馬車の馬と、実績のある元競走馬の厩舎に分かれています。
競馬ファンなら必ず見学したい場所です。乗馬の厩舎では馬房の窓から皆さん顔を出してリラックスしています。厩舎前のパドックには、ウインドインハーヘアが放牧されていました。
この名前を聞いてもピンとこない方も多いと思いますが、ディープインパクトはご存じですか?社会現象ともなった日本競馬史上最強とも称される超一流馬です。彼女はそのお母さんなのです。高齢のため繁殖牝馬を引退して、昨年春にやってきました。偉大なる母にここで出会えるとは、感慨深いです。ちなみにディープインパクトは、ここから車で約20分の距離に種牡馬を繋養する社台スタリオンステーションで見学(午後1時ぐらいまで)できます。元競走馬の厩舎ではアドマイヤジュピタも顔を出してノンビリしています。
同馬は2008年のG1・天皇賞(春)を制するなど一流の成績を残しましたが種牡馬にはなれずに、現在は乗馬となっています。栗毛が綺麗で中々のハンサムさんです。この日は外馬場でトレーニングする姿も見られました。
G1レースは勝てませんでしたが、重賞を6勝したバランスオブゲームも乗馬の練習のために、厩舎から出されていましたので、パチリ。やや高齢ですがトレーニングされているためか、まだまだ筋肉に張りが感じられます。
豪州のG1メルボルンカップを勝ったデルタブルースなど、ほかにも名馬がずらりといますよ。かなりの実績を残しても種牡馬になれない、なれても人気がなく引退という現実は、馬社会の厳しさを感じさせます。それはともかく、競馬ファンではなくとも見ておいて損のない場所です!番外編ですが厩舎にいた隠れたアイドルです。この牧場に住みついているらしい、ネコちゃんです。名前はわかりません。
写真を撮ろうと思い寄っていくと、必ず向こうから近寄ってスリスリしてきます。異様になついています。ほかの観光客の方もずっと撫でている方もいましたよ。
オモシロ可愛いポニーショーは必見!
ポニー館では午後1時からポニーショーが始まりました。大きいポニーちゃんが「やまちゃん」小さい方が「サミーくん」です。
やまちゃんは真面目な頑張り屋で、サミーくんは、まだ芸の練習中ですが、やきもち焼きなのだそう。やまちゃんがジャンプして障害物を越えたりする芸を見せますが、サミーくんも出来ないのに意地を張って突進するなど、息の合った、コミカルな芸を見せてくれます。
やまちゃんも十分可愛いく芸達者なのですが、サミーくんの姿がぬいぐるみのようで、あまりにキュートでコミカルなため、いいとこどりをしている印象です。ショーの終了後はお客さんの前まできて触らせてくれます。女性ならきっとキュンとするショーですよ。
北海道産のグルメも充実!
グルメも充実しています。食事処は2カ所あり、ランチ時間には、緑に囲まれた「バックヤードグリル」では1800円でランチバイキングを行っています。私は駐車場前にある「ザキッチンK’s Garden」に入り「真狩産ハーブ豚のステーキピラフ」(税込1700円)を頂きました。
北海道のニセコに近い真狩村の大自然の中で、オレガノ・ジンジャーなどを配合した有機飼料と天然水で育った豚を使用した贅沢なピラフです。前菜でサラダ、スープ、食後のデザート付です。肉は非常にジューシーで弾力がありながらサクッと噛み砕けます。美味しいです。今は新そばの時期なので、数量限定で中標津産のそば粉を使用した手打ちそばもおススメのようです。
馬達とたくさん触れ合える時間も
午後2時からは、馬とのふれあいひろばで、ポニーや乗馬用のお馬さんに餌を与えたり触れる時間となっていました。
馬に与える餌はパドック前で200円で販売されています。見た目はクラッカーです。職員の方に聞きましたら、味はほとんどなく、バニラエッセンスの香りがするだけだそう。私もポニーさんに与えてみました。
名前は「さつき」さん、メスの10歳です。足を前掻きして餌を要求してきます。クラッカーを差し出すと、すかさずバクリ。ポニーとはいえさすがに目の前で食らいつく姿は迫力満点。乗馬馬の「チェリー」も人気で大人しくなでられています。触れて、乗れて、見られて、まさに馬尽くしと言え、お馬さん達には本当に癒されました。
平日でも、外国人や修学旅行のバスが何台も止まっていて、人気スポットですが、敷地が広大なので、森の中を散策できますし、落ち着いて楽しめるはずです。とにかく、馬にこれだけ気軽に触れ合えるスポットはそうはないはずです。カップルや友達同士でドライブがてら、訪れてみてください。お馬さんたちがもてなしてくれますよ。