ガーデンの街、富良野・旭川・上川町へ！究極の癒しが待っています。

社会現象にもなったドラマ『北の国から』で、大人気の観光地となった富良野市。北海道のど真ん中ヘソの街です。ラベンダーでも有名ですね。そんな富良野が今、ある若き女性ガーデナーの出現により、おしゃれなガーデンの街へと変貌を遂げているらしいのです。その女性とは上野砂由紀さん。メディアでの露出も多く、北海道ガーデンの第一人者としてすっかり有名です。上野さんの作るガーデンが見たくて、彼女が手がけるガーデンのある、富良野と旭川、上川町へ行ってきました！

大雪山の麓で開催されたガーデンショー

まずは今年初開催のイベント『北海道ガーデンショー』（開催期間：2015年5月30日〜10月4日）の大雪 森のガーデン会場からスタート！大雪の山々に囲まれた会場は、たくさん人がいても、あまりに広いのでのんびりできます。うーん、空気が気持ちいい。マイナスイオンもたっぷりです。

これは『ドレスガーデン』と名付けられた人気スポット。先端に立つとまるでお花のドレスをまとったように見えるんです！前方は一帯お花畑で入れませんが、カメラを預けると係りの人がベストショットを撮影してくれます。

こんな現代アートとのコラボコーナーもありました。高い木の上に付けられた鏡のようなボールに、周りの緑が写り込むという仕掛けの作品や、長〜い木琴の上をボールが転がって森の中に木の音が響き渡る作品などがあり、ワクワクするような試みばかりです。

森の演奏会のワンシーンです。女性達の奏でる音が、まるで小鳥のさえずりのように木々の間をさわやかに広がります。椅子に腰掛けてしばし耳を傾けていると、とってもいい気持ち。彼女達はその後も場所を変え、小さなステージで演奏を続けていました。

花々の間をゆっくり散策していると、日頃のストレスがどんどん湯気みたいに蒸発して、何だか優しい気持ちになってきました。すれ違う人たちも、こころなしか穏やかに見えてくるから不思議ですね。

上野ファーム、木々の中で一休み

次はいよいよ上野さんのガーデンへ。ガーデンデザイナーとなった彼女は、米作農家を営む旭川の実家で、英国風庭園をモデルとした庭作りを始めました。木、花、草全部が計画的に植えられているのでしょうが、まるで自然に生えたように感じられます。

こんなところにいい椅子発見！畑を眺め、しばらくぼーっとして過ごしました。ほどよい日陰が心地よく、こんな特等席は最高です。庭作りは一長一短ではできないもの。成長をじっと待たなければならない、根気のいるお仕事なんですよね。

できたばかりの『ノームの庭』。ムーミンの世界に出てきそうな建物が、池の真ん中に立っています。ノームとはヨーロッパの大地の妖精のこと。確かに、小人たちが住んでいそう。そこにもあそこにも、ほら、恥ずかしがり屋が木の陰からこちらの様子を見ていますよ〜。

途中寄り道して、ちょこっとオヤツです。この組み合わせ、おいしくないはずがない！富良野は夕張に負けないメロンの産地。赤肉メロンの上にソフトクリームを乗せたザ・北海道”的このスイーツは『サンタのひげ』というネーミングです。なるほど！

その名の通り、風が吹き抜けるガーデン

最後に訪れた庭は、新富良野プリンスホテルの近くにある『風のガーデン』です。この庭は2008年に放映されたドラマ「風のガーデン」の舞台となり、造園を手がけた上野さんの名前を一躍有名にした場所でもあります。このドラマのために約3年の歳月をかけて作り上げられました。

新富良野プリンスホテル前から無料の電気バスに乗り、３分ほどで到着です。たくさんの花々の中の迷路のような小道をぐるぐる歩き回っていたら、このかわいいお家が現れました。この庭のシンボル的存在で、ドラマでも実際に使われたそうです。

なんと、お家の中には入ることができます。カーテンが庭からの風にふわふわ揺れて、ドラマチックな演出をしてくれます。この椅子に座って風に吹かれたら、さぞかし気持ちがいいでしょうね〜。

お家の裏手のほうには、ロマンチックな森が広がっていますよ。木漏れ日がきれいです。ここも散策ができるので、時間の許す限りお散歩しました。この『風のガーデン』は、自然の中に作られた庭なんだなぁと実感します。

今や「ガーデン巡りツアー」で盛り上がる富良野とその周辺エリアですが、どの庭も本当に素敵でした。自然そのままの姿を生かした、北海道ならではのガーデンの数々に感動です。そこで花の香りを嗅ぎ、風を感じ、鳥の声を聞いて、心身共にリラックス！草木に癒された時間を過ごすことができました。