この記事を書いた人 トリッパー編集部
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情緒あふれる金沢の主計町茶屋街でしっとり大人女子旅
記事更新日: 2015-11-26
金沢に旅行に来たら絶対に外せない観光スポットの一つが、茶屋街ではないでしょうか。古い建物が立ち並ぶ趣のある町並みをのんびりと散策してみたいですよね。金沢には、ひがし・にし・主計町(かずえまち)と3つの茶屋街がありますが、そのうち今回は主計町茶屋街をご案内したいと思います。
主計町茶屋街ってどんなところ?
金沢にある3つの茶屋街の歴史は、江戸時代後期ごろに始まったといわれています。現在でも20軒近くのお茶屋さんが営業していて、城下町の風情を漂わせる素敵な町並みが残っています。中でも、ひがし茶屋街が特に観光地として有名ですね。主計町茶屋街は、そこから徒歩で5分ほど、浅野川大橋を渡ってすぐのところにあります。
観光旅行客で賑わうひがし茶屋街とは違って、主計町茶屋街は人もそれほど多くなく、落ち着いた空気が流れています。ゆっくりとお散歩するにはピッタリのまちです。
茶屋街のカフェに入ってみよう
浅野川沿いの表通りをしばらく歩いていくと、一軒のカフェを発見しました。
カフェ「土家」。実はこの建物、市の指定文化財になっているものだそうです。ちょうどお腹もすいてきたし、入ってみることに。
店内もオシャレでとっても良い雰囲気。カウンターに座って、トーストセットを注文。するとまず、お茶とお菓子が出てきました。これはサービスだそうです。女の子って、サービスって言葉に弱いですよね。(笑)
隣に座っていたお客さんは地元の人だそうで、その人とマスターが主計町茶屋街の歴史や見どころを教えてくれました。「昔は3つの茶屋街で50軒ほどのお茶屋さんがあり、芸妓さんも100人くらいいたんだよ。」「この裏に、芸妓さんの稽古場があって、稽古の音が聞こえてくることもあるよ。」と、マスターのお話は尽きません。お稽古の音を聴きながらお茶できるなんて、素敵ですよね。おしゃべりをしているうちに、注文したトーストセットがきました。こんがりキツネ色。おいしそうー!!
まずはトーストを一口。マーマレードジャムがぬってあり、ふんわりと優しい甘さが口の中に広がります。美味しいものを食べていると、幸せな気分になりますよね。オシャレな空間と美味しいコーヒー、そして何よりもマスターの人柄とおもてなしの心に癒されました。
茶屋街を散策
お腹もいっぱいになったことだし、散策再開。カフェの近くの細い路地を入って、裏通りのほうに行ってみます。
こういう路地を歩くのってワクワクしますよね。
こちらがさっきマスターが教えてくれた芸妓さんの稽古場です。運が良ければ芸妓さんの姿を見ることもできるかもしれないですね。さらに進んでいくと、
「暗がり坂」というそうです。日中でも日が当たらないため、そう呼ばれるようになったのだとか。のぼっていくと、その上には久保市乙剣宮という神社がありました。
近くには、泉鏡花の生家跡に建つ泉鏡花記念館もあります。
そして、もう少し足を進めると、別の坂道が。これは「あかり坂」と呼ばれているそうです。坂道を一歩ずつ進んでいくごとに、古い時代にタイムスリップしていくような感覚になります。
路地裏には、お茶屋さんバー、加賀友禅の工房などもありました。ちょっと背伸びして大人の街を歩いているような気分!
そして表通りに戻ってきました。
通り沿いに植えられている桜の木はもう色づき始めています。これから秋が深まってくると、もっときれいな紅葉が楽しめそう。春の桜シーズンにも来てみたいなぁ。
主計町茶屋街は金沢の他の観光地からほど近く、アクセスしやすい場所にありながら、どこかひっそりとした空気が流れていました。
個人的には、3つの茶屋街の中で一番好きかもしれません。街の喧騒から離れて癒されたくなったら、是非ぜひ足を運んでみてください。
スポット情報
主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)
〒920-0908
石川県金沢市主計町
アクセス:北鉄バス「橋場町」下車、徒歩5分。車でのアクセスの場合は有料の観光駐車場が利用可能ですが、駐車可能台数がやや少ないのでご注意ください。
土家(つちや)
〒920-0908
石川県金沢市主計町2-3
TEL:090-8097-4702
公式サイトURL: http://www.tuchiya.sakura.ne.jp/