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珍しい野草に陶芸・非日常を満喫する北の嵐山
記事更新日: 2015-12-25
珍しい野草に陶芸・非日常を満喫する北の嵐山
嵐山といえば京都ですが、北海道にも北の嵐山といわれる工芸のスポットがあるのはご存知ですか?ガイドブックにもあまり載っておらず、知る人ぞ知る観光スポットです。景色はもちろん、陶芸に、染め物などさまざまな楽しいが詰まった北の嵐山に行ってみました。
珍しい北海道の野草を観察
上川郡鷹栖町嵐山公園センターのなかに「北邦野草園」という施設があります。こちらは季節ごとにさまざまな野草を観察することができるセンターで、3つある散策コースから自分の好きなルートを回ることができます。訪れたのは冬で、ちょうど雪囲いが始まっていたため散策はできませんでしたが、代わりに屋内展示施設を見学してきました。
珍しい野草を手にとって観察できるようになっているのはもちろん、パネル展示にて季節ごとに見られる野草が展示されていました。5月をピークとするカタクリが有名だそうです。
展示室内には野草のほかにアイヌ民族について学習できる展示コーナーもありました。嵐山に生息する草花は、アイヌ民族の生活に直結していることがわかります。また、この周辺で出土した土器なども見ることができました。
親子3代に受け継がれる大雪窯
この一帯は陶芸が盛んで、旭川にある窯のほとんどがあるといっても過言ではありません。その中でも特に有名な窯に行ってみることにしました。旭川だからこそ作れる陶器がここにはありました。
親子3代で引き継がれている由緒正しい窯「大雪窯」。今は2代目、3代目の方が作陶に励まれています。大雪窯といえば、雪の結晶をモチーフにした茶器やお皿が有名です。今回は特別許可をいただきましたが、本来であれば作品の写真を撮ることは禁じられていますので行かれる際にはご注意くださいね。
旭川の全景を望む
旭川のすべての街並みが望める景色は、嵐山公園しかありません。昼は山に囲まれた盆地であることを再認識できる風景。そして、夜はもちろん輝く夜景が見られます。冬になると、通行止めになり上っていくことができなくなるので要注意ですが、根雪になるまでは可能なようです。
本来であれば、奥に大雪山連邦がはっきり見えるのですが、行った日はあいにくの曇りで山々を望むことはできませんでした。それでも豊かな自然があふれており、夏であれば多くの野草などを観察することができるそうですよ。
染あとりえ草創
竹を使ってできた珍しいストールが売っているお店もありました。手触りがとてもよく、ふわふわしているのに温かく優しい素材でした。ウールのようにチクチクしませんし、段染(種々の色を使って布や糸を太い横縞に染めたもの)のデザインがとてもきれいです。
価格も非常にお手頃で、小さいものですと600円くらいから。高いものだとタペストリーなどで5万円のものなどもありますが、ストールは大体3,000~5,000円程度でした。もちろんオーダーでオリジナルも作っていただけるそうです。
北の嵐山にはさまざまなお店が点在しており、散策してみるだけでも楽しいのではないかと思います。今回は、たまたま臨時休業で行けなかったのですが、喫茶店や夏季しか開いていない画廊もあります。ほかにも、ガラス細工のお店、木工細工のお店などハンドメイドクラフトがお好きな方なら、より充実した時間が過ごせる場所となっています。北の嵐山は1日をいっぱい楽しめるほどのお店と豊かな自然に包まれています。ゆったりとした大自然の中で野草に触れ、芸術にも触れて、日常を忘れてみてはいかがでしょうか。
【スポット情報】
北邦野草園
住所:北海道上川郡鷹栖町嵐山
アクセス:JR旭川駅より車で15分
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合翌日)
営業時間:午前9時~午後5時(入園は4時30分まで)
大雪窯
住所:旭川市旭岡2丁目8-7
アクセス:JR旭川駅より車で15分
定休日:無休(年末年始休・臨時休業有)
営業時間:9:30~17:00
TEL:0166-62-1972
染あとりえ草創
住所:旭川市旭岡2丁目12-8
アクセス:JR旭川駅より車で15分
定休日:無休(冬季臨時休業有)
営業時間:10:00~17:00
TEL:0166-51-52-9945