この記事を書いた人 トリッパー編集部
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金沢市内にある温泉街!湯涌温泉で心も体も温めよう
記事更新日: 2016-01-14
旅行に出かけると、その土地の温泉に入りたくなりますよね。石川県にある温泉といえば、山中温泉や山代温泉などの加賀温泉郷が有名です。でも、実は金沢市内にも温泉街があるんですよ。今回は、金沢の奥座敷、1300年の歴史を持つ湯涌温泉(ゆわくおんせん)に行ってみたいと思います。
温泉街を散策
金沢駅から車を走らせること約30分。湯涌温泉は市内でも山あいに位置しています。まず、温泉街の手前にある観光協会に寄って観光マップを入手し、さっそく散策開始!
マップに「ホタル生息地」や「カジカガエル生息地」という文字が見られるように、自然がいっぱいの温泉街です。道の隣には「湯の川」という川が流れています。橋の向こうは新しい温泉街だそうで、大きな温泉旅館が何軒か建ち並んでいて、近くに足湯もありました。そして、こちらが湯涌温泉のメインストリートです。歴史ある温泉街という感じです。
お土産屋さんや町並みもレトロな趣き!
こちらのお店の前を通ったとき、「ギターを弾いてる人がいるなぁ」と思ったら…、
なんと!これ、人形なんです。びっくり!そして、もう少し足を進めると、こっちにも!
そういえば、温泉街に向かう途中の道でもいくつかこのような人形を見ました。実はこの人形、元々は近隣の農家の方が作ったリアルな「かかし」が評判になり、それが地域の方々に広まって作られるようになったのだとか。街の人たちの遊び心が楽しいですね。温泉街の中心地には、大きな階段があります。上には何があるのかな?のぼっていくと、稲荷神社と薬師寺がありました。
そして、薬師寺の横には「夢二の歩いた道」の看板が。ここ湯涌温泉は大正時代の画家であり詩人の竹久夢二のゆかりの地だそうで、あちこちで「夢二」という名前を目にしました。
足湯で癒されよう
先ほどの大きな階段の途中に、「白鷺の足湯」という足湯がありました。
「入ってきまっし」と足湯に浸かっている男性が声をかけてくださいました。あっ、金沢の方言だ!と、なんだか嬉しくなります。足湯に入っていたのは、地元のご夫婦と関西から旅行に来ていたご夫婦でした。私も入ってみます。
あったかーい!どんどん冷えてくるこの季節、ずっと温泉に浸かっていたくなっちゃいます。「気持ちいいでしょ。どこから来たの?」と、地元の奥さん。足湯に浸かりながらみんなでおしゃべりしました。「今年は天気が良い日が多かったから、これまでにないくらい湯涌温泉の紅葉がきれいだったんだよ」「足を斜めにお湯に入れて、ふくらはぎまで浸かるようにするのがおすすめだよ」といろいろなことを教えてもらい、いつしか時間を忘れて話し込んでいました。こうやって出逢った人とお話したりするのも旅の醍醐味ですよね。足湯のおかげで体だけでなく心もポカポカ温まりました。
玉泉湖の周りをのんびりお散歩
温泉街を奥に進んでいくと、玉泉湖(ぎょくせんこ)という湖がありました。その周りには散策路が整備されているので、ぐるっと一周、のんびり散歩してみることに。
湖には鴨やコイが気持ちよさそうに泳いでいました。
紅葉はもう終わり頃ですが、落ち葉でできた赤いじゅうたんがきれい!
湖のほとりに、江戸時代に使われていた氷室小屋を復元したものもひっそりと建っていました。
15分くらいで湖の周りを1周できるので、気軽にお散歩するのに良いコースでした。ちなみに、体力と時間に余裕のある方は、近くに登山コースもあるのでそちらに行ってみるのも良いですね。湯涌温泉は、小さな温泉街でしたが散策してみるといろいろな発見がありました。近くには「金沢湯涌江戸村」という観光施設や「金沢湯涌創作の森」という体験施設もあるので、1日いても楽しめそうです。金沢旅行の際には、ぜひ湯涌温泉で癒されてみてください。
スポット情報
湯涌温泉観光協会
住所:石川県金沢市湯涌町イ1番地
TEL:0762351040