この記事を書いた人 トリッパー編集部
記事更新日:
体験も食事もできる!「金澤寿し」で美味しい金沢の郷土料理を楽しもう
記事更新日: 2016-02-15
旅行での楽しみのひとつといえばお食事ではないでしょうか。どうせならその土地の特産のものや名物を食べてみたいですよね。金沢には、お寿司や金沢カレーなど、美味しいものがたくさんあります。その中でも、今回は金沢の郷土料理を食べることのできるお店を紹介します。
金沢の郷土料理を味わえるお店へ
金沢では古くから、お祭りなどのハレの日にそれぞれの家庭で押し寿司をつくる風習がありました。現在では金沢の駅弁やお土産などでも押し寿司が見られますよね。なんと、その押し寿司を自分で作って食べることのできるお店があるんです。それは「ひがし茶屋街」のメインストリートから一本入った風情ある町並みの中にある、こちらのお店「押寿し厨房 金澤寿し」さんです。
伝統の「押寿し」作りを体験!
お店に入ってみると、ちょうどお昼時ということもあり、中はたくさんのお客さんで賑わっていました。今回は「昔ながらの祭寿し体験」をさせてもらうことに。2階に案内してもらい、しばらくするとお店の方が席まで材料や道具を持って来てくださいました。
サバ、サーモン、フグの親と子の、3種類の「押寿し」を2段つくるそうです。作り方は、お店の方がそばで丁寧に教えてくれるので安心です。まずは木枠の底に3種類の魚を並べ、ごはんをピンポン玉の大きさに3つ丸めます。
その3つのピンポン玉大のごはんを先ほどの魚の上にのせてギュっと押し、空いている部分に四隅から順にごはんを詰めていきます。
そして、手で押さえて整えます。コツは「外側が少し高くなるようにして、しっかり押すほどきれいにでき上がりますよ」とのこと。そしてその上に、刻んだ生姜・桜エビ・紺ノリ(青く染めた海藻)を散らします。それから経木をしいて一度押しつけ、その上にもう一段同じ作業を繰り返します。
2段とも詰め終えました!カラフルでかわいいでしょ?
経木をしいて押しつけて、しばらく重しをのせて待ちます。完成が楽しみ!
いよいよ木枠を外します。中のお寿司を押さえながら、木枠をぐっと引き上げていくと・・・
完成!「木枠にご飯粒がほとんど付かず、上手にできたね」とお店の方がほめてくださいました。お寿司は3つに切り分けて、お皿に盛りつけます。見てください!これが金沢の伝統の祭寿しです。
きれいで、食べるのがもったいないくらいです!
金沢の郷土料理を食べてみよう
このお店では、押し寿司以外にもいろいろな金沢の郷土料理を食べることができます。「押寿し体験」をした人は、プラス1,000円で「得々セット」を付けることができるのでおすすめです。
こちらが得々セット。まずは治部煮。これ、すっごく美味しかった!わさびを溶きながら食べるのが金沢流だそうです。それから、奥に見えるのはドジョウの蒲焼き。金沢では、ドジョウといえば蒲焼き、蒲焼きといえばドジョウ、というほど親しまれているお料理だそうです。他にも、金沢名物「くるま麩」、なす素麺、卵を寒天で固めた「べろべろ」、金時草の酢の物、ごりの佃煮・ふぐの卵巣のぬか漬け・くるみの佃煮、と金沢の郷土料理が盛りだくさん。少しずついろんな種類の料理が食べたい!という欲張りな女子に嬉しいお得なセットです!もちろん、さっき作った祭寿しもいただきました。どれもとても美味しくて大満足です。
お店で感じたおもてなしの心
お店で「押寿し体験」をした人には、もう一つ嬉しいサービスがあります。体験後、お店の方が「終了証」を発行してくれるんです!
「あっらーいいがにできたねえ。おんぼらーとたんまっし。また来てたいね。今日はあんやと。」と、金沢弁で話しながら終了証を渡してくれるんです。素敵なおもてなしの心に大感激!
「金澤寿し」の方々はみなさんとても気さくで、いろいろなお話もしてくださり、なんだか親戚のおばちゃんの家に遊びに来たような居心地の良さのあるお店でした。金沢旅行の際には、金沢の伝統に触れながら食事を楽しむことのできるこのお店に、是非行ってみてください。
お店情報
金澤寿し
住所:石川県金沢市東山1丁目156
TEL:0762518869
定休日:水・木曜
営業時間:10時〜16時
体験料:1,500円~