この記事を書いた人 トリッパー編集部
記事作成日:
浮かび上がる五稜の星!五稜郭公園イルミネーションが綺麗
記事作成日: 2016-01-26
函館・五稜郭公園は2015年11月28日から2016年2月29日まで、「五稜星の夢」と称し、公園のお堀に約2000個の電球をつけてライトアップしています。五稜郭タワーから見下ろすそれは、星が浮かび上がるように幻想的。カップルにも最適な五稜郭イルミネーションを紹介します!
星形が美しい国内初の西洋式城塞
最初から出し惜しみせず見せちゃいましょう。新選組や歴史好きな方ならご存じの五稜郭公園。隣接する五稜郭タワーからの眺めになります。ライトアップされると、雪の中にこんなに美しく浮かび上がります!
これを綺麗と言わない人はいないと思います。この日は猛吹雪のため、見えづらかったのですが、少し雪が落ち着いたところをパチリ!箱館戦争で旧幕府脱走軍の本拠地となった五稜郭公園。幕府の蝦夷地における政治的中心地として7年の歳月をかけて1864年に竣工された、日本初の西洋式城塞として知られています。現在は市民公園として親しまれ、春は北海道有数の花見の名所、そして観光地としてにぎわいを見せています。
寒さが気にならないのであれば、ぜひ公園内部を散策してみて! 昼間も雪に包まれた公園はとても綺麗です。特に歴女の方は、函館が新選組最期の地なので、ぜひとも歩いてみてください。
こちらは旧箱館奉行所です。幕府の北方警備や対外折衝の重責を担った建築物。遺構や当時の書物、写真を元に復元し、2010年7月にオープンしました。有料ですが内部も見学できます。
雪深いですが、お堀の上に上がって歩いてみると、また違った立体的な景観が楽しめます。箱館奉行所と五稜郭タワー、そしてソメイヨシノが立ち並ぶ、良いロケーションを見つけることができると思います。
また、お堀の上は土塁が散見され、箱館戦争で命を落とした旧幕府軍兵士のご遺体が埋められているとも。あの、土方歳三も五稜郭のどこかに埋められているという説も根強いです。歴女の皆さんも、五稜郭で過ごした土方らの日々に思いを馳せつつ、探してみては。
疲れたら「六花亭」でひと息を
散策中、ひと息つきたいときは「六花亭」がお勧めです。六花亭は帯広に本社を持つ有名菓子店ですが、全道に支店があります。五稜郭店には喫茶コーナーがあり、軽食やケーキ、スイーツを注文できます。店内のお菓子を選んでも大丈夫です。コーヒーやお茶は無料でいただけるのもうれしいですね。
こちらは新メニューという薄焼きアップルパイ(300円)です。小判型のサクサクしたパイに温めたリンゴスライスをタップリのせて粉糖をかけてあります。リンゴの酸味と温かみとサクサクのパイのバランスがとても良いです。売り場の後ろはガラス張りとなっていて五稜郭公園の景色が綺麗ですよ。
五稜郭のライトアップは午後5時からです。五稜郭タワーも「五稜星の夢」期間中は午後5時以降は特別料金(大人通常840円→760円)で入場できるので、この時間がお勧めです。1、2月の函館は午後4時過ぎには日没で暗くなってくるので、タワーに入る前にライトアップされた公園内や外堀を歩いても良いでしょう。
単純な蛍光色ですが、光のランデブーといった感じで、美しいことこの上ありません。カメラ好きなら色々な角度から楽しめますし、五稜郭タワーを入れて撮影しても良いでしょう。
とにかく雪が激しく降っていたので、撮影は難儀しました。ただ、お堀のイルミネーションと五稜郭タワーのライトアップのコンビは実に美しく、一見の価値ありです。美しさの一端が伝えられたら良いのですが。
雪が吹きすさぶ中にボウッと浮かびあがる電球の連なりが幻想的で印象的です。ちなみに、このイベントは、市民ボランティアが個人や企業からカンパを募って毎年開催されています。一口が電球1個(500円)で、カンパした方には、五稜郭タワーの無料招待などを行っているようです。外堀をグルッと歩くと40~50分ほどで1周(周囲1.8km)できますよ。私にとっても良い運動になりました。
地上90mから五稜郭を眺める五稜郭タワー
公園内をひととおり歩いたら、いよいよ五稜郭タワーを登ります。同タワーは旧タワーの後を引き継ぎ2006年4月にオープン。地上90mに展望台があり、五稜郭や函館市内を一望できます。イルミネーションの期間中は営業時間を1時間延ばして午後7時まで営業しています。
1階には売店やカフェスタンド、ガラス張りのアトリウムがあり、アトリウムは午後5時前からイルミネーションに彩られます。タワーの展望台に登る前に盛り上げるにくい演出ですね。エレベーターを昇ると中は薄暗く、思っていたより落ち着いたムードです。
土方歳三の黄金の像も迎えてくれます。五稜郭の美しさは、冒頭の写真で紹介した通りです。ただ、やはり雪が激しかったので、晴れていれば眺められた函館山方面の形の良い夜景は見ることができませんでした。
写真上に函館山が見えるはずなのですが、ご覧のとおり、何も見えず。繰り返しますが晴れていれば本当に美しいので、残念でした。また、展望室では箱館戦争の流れをパネルやジオラマなどで知ることができます。
幕府と新選組の最期、そして明治時代の夜明けとなった最後の戦いに、感慨深い思いでしんみりしてしまいます。最後に、タワー内でもグルメを楽しめるのでご紹介を。函館で女子に人気のジェラートショップ「MILKISSIMO(ミルキッシモ)」と、日本の西洋風カレーの発祥と言われる「五島軒」が入っています。
こちらはミルキッシモのジェラート、ミルキッシモミルクとハスカップノルドの2種類を乗せて470円。ハスカップの酸味と濃厚なミルク味は混ぜて食べても非常に美味しいですよ。タワーから眺める五稜郭の星形のイルミネーションは、大地に星が浮かび上がるがごとき美しさ。幻想的で夢の中にいるような光景です。シンプルながら唯一無二のきらめきは、西部地区のイルミネーションとともに冬の函館観光を彩り、特にカップル必見といえるでしょう。
スポット情報
五稜郭公園
住所:北海道函館市五稜郭町44
開園時間:5:00~19:00(4~10月)/5:00〜18:00(11~3月)
※箱館奉行所は9:00~18:00(4~10月)/9:00〜17:00(11〜3月)
入園料:無料、箱館奉行所は一般500円
アクセス:市電「五稜郭公園前」下車、徒歩15分
URL:http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2014011601161/(函館市公式サイト)
http://www.hakodate-bugyosho.jp/(箱館奉行所公式サイト)
五稜郭タワー
住所:北海道函館市五稜郭町43-9
TEL:0138-51-4785
アクセス:市電「五稜郭公園前」下車、徒歩15分
営業時間:「五稜星の夢」期間中は9:00~19:00。時期によって異なるため詳細は公式サイトをご覧ください。
定休日:無休
URL:http://www.goryokaku-tower.co.jp/
六花亭五稜郭店
住所:北海道函館市五稜郭町27-6
TEL:0138-31-6666
営業時間:9:30~18:30(喫茶室10:00~17:30)
URL:http://www.rokkatei.co.jp/
MILKISSIMO 函館 五稜郭タワー店
住所:北海道函館市五稜郭町43-9 五稜郭タワー2階
TEL:0138-30-3369
営業時間:8:00~19:00(4/21~10/20)/9:00〜18:00(10/21~4/20)
定休日:無休