この記事を書いた人 トリッパー編集部
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沖縄本島最大の斎場御嶽でパワーをもらいました!
記事更新日: 2016-04-11
斎場御嶽(せーふぁうたき)は沖縄観光のガイドブックに必ず紹介されているほど有名な場所で「行ったことある!」という方も多いと思います。地元では「神様に呼ばれた人でないとたどりつけないことがある」ともいわれるほどのパワーのある場所です。 聖地の空気に触れてみませんか?
御嶽ってなに?
沖縄の観光ガイドブックなどを見るとよく見かける「御嶽(うたき)」という字、旅行で沖縄を訪れた方にとっては馴染みの薄い言葉かもしれませんね。今回の記事ではこの「御嶽」について簡単に説明してから斎場御嶽を紹介していこうと思います。
沖縄では今でも生活のいろいろな場面に神様が登場し、拝まれています。御嶽はこの神様がいる場所として信仰の場所でもあり、祀る場所でもあります。斎場御嶽はこの中でも沖縄本島を代表する聖地として観光のガイドブックでも必ずといっていいほど紹介される場所です。
ここまでたどり着けない人もいる!?
「斎場御嶽に行こうとしたけど、なぜかたどりつけなかった」「途中で他の用事が入って別の場所に行くことになった」などという話もある御嶽です。沖縄に住む人からは「行こうと思っていく場所ではなく、(神様に)呼ばれて行く場所なので地元の人はあまり行かないんだよね」と言われたことも印象に残っています。
観光スポットでもありますが、聖地でもあるこの場所は拝みに来ている方々もいます。沖縄ではとても大切にされている聖地ですから、拝んでいる方がいたらその姿は撮影しない、その周辺では静かにするなどの配慮を忘れないでください。また、御嶽に入るときは、心の中で神様への挨拶と自己紹介をして入っていきましょう。
かつては男子禁制だった場所
先にも書きましたが、御嶽は神様のいる場所とされているので、この斎場御嶽も男性が入ることは禁止されていました。 なぜなら、沖縄では神事は女性がおこなうことになっているので、たとえ王であったとしても立ち入ることが許されない場所だったからです。今では入ることを許されてはいますが、将来的にまた男子禁制の場所に戻そうという動きもあります。
もう一つの聖地・久高島を遙拝する場所
この斎場御嶽からは「神の島」ともいわれている久高島(くだかじま)を見ることができます。斎場御嶽の奥へと進んでいくと、大きな二つの巨大な岩の間を抜けていく「三庫理(さんぐーい)」という場所があります。ここは気軽に手を触れていい場所ではないと思ったので手をかざしてみましたが、それだけでもパワーを感じることができました。
さらに、この岩と岩の間の通路を抜けると少し開けた場所があり、ここが久高島遙拝所です。久高島は、琉球の始祖であるアマミキヨが最初に降り立ったといわれる場所です。首里城から斎場御嶽、そして久高島は東西にほぼ一直線にならんでいます。冬至の日には久高島から日が昇ってくるように見えるので、昔の人達は「太陽はこの島から生まれて、夜になると海中に沈んでいく」と、久高島を「神の島」として信仰していたそうです。
曇っていたため、写真ではわかりづらいかもしれませんが、中央の木々の間にぼんやりと久高島が見えています。
沖縄本島最大のパワースポット、そして聖地としても知られる斎場御嶽。南城市まで足を伸ばしながら、斎場御嶽を訪れてみませんか?私自身何度も足を運んでいる斎場御嶽ですが、訪問するたびに御嶽の空気からパワーを受け取ったような清々しい気持ちで帰ってくることができる場所です。
◎斎場御嶽・基本情報
【住所】沖縄県南城市知念字久手堅地内
【電話番号】098-949-1899
【アクセス】
車利用の場合:那覇空港(那覇市内)より国道331号線を南城市(旧・知念村)方面に約1時間(無料駐車場は南城市地域物産館と知念岬公園にあります)。
バス利用の場合:那覇バスターミナルから志喜屋線(38番)に乗車、「斎場御嶽入口」下車
※南城市地域物産館でチケットを購入し、徒歩約10分
【入館料】大人200円、小中学生100円(2016年4月より大人300円、小中学生150円に改定)