開拓の街小樽では居心地の良さで人気のcafé『旧 岡川薬局』

開拓の街小樽では居心地の良さで人気のcafé『旧 岡川薬局』

記事作成日: 2015-07-28

岡川薬局

湾からのさわやかな汐風が流れる坂の街小樽。小樽築港から開拓時代に栄えた跡をたどって勾配を歩くと石造りの薬局が現れます。歴史を感じる『局薬川岡』の店名と、白く浮き上がった石造りの建物は、初めてでも懐かしく感じられる小樽のcaféです。

◆北海道小樽運河の倉庫群を思わせる外装

きらめく水平線に赤い太陽が沈むころ、坂の街にはぼんやりしたオレンジ色の光が灯ります。夏はさわやかな汐風のおかげで心地のよい散策を楽しむことができ、ゆっくり歩みを進めると石造りの店にたどり着きます。店を見上げると手稲連峰がそそり立ち、海と山に挟まれた開拓の街を堪能することができます。

旧岡川薬局は1930年に建造され2005年まで現役の薬局として活躍していたところです。道内建築家が取得してリノベーションを施しテナント物件としたものですが、小樽市の「歴史的建造物」に指定された建物は存在感を示しています。

店内に入ると一転して白を基調とした『cafe white』の名にふさわしい様相となっています。雑然とした雑貨店のような小物が落ち着きのある空間をつくってくれる1階のフロアー、吹き抜けの2階にあがるとリラックスできる空間が配置されています。

薬局の面影が感じられ遊び心が楽しめるようにと、ビーカーや試験管に入った砂糖や調味料を用意してくれます。ちょっとだけ写真のアングルに悩む瞬間です。

岡川薬局

◆食べた分だけ働いていこう!

女性に人気のcaféは歴史を感じる重厚な軟石の外壁に特徴はありますが、働いているスタッフにこそ人気の秘密があります。旧岡川薬局『café white』ではワーキングステイ制度をとっていて、旅行で小樽に訪れた人が宿泊施設として利用して、その代わりに宿泊費分をcaféの労働で支払うことができます。

小樽を知らない女性がリノベーションされたビンテージなcaféのスタッフとして働き、観光客の接客をしています。往時の小樽の栄華を思わせるビンテージ風な『guest house』を持っていて、18歳から35歳までの女性であればこの恩恵を受けることができます。

なんとものんびりした営業方針ですが、最長で1ヶ月間まで滞在することができます。ただしワーキングステイは人数に限定があるので事前に申し込みが必要となります。1日4~5時間の労働を通して「小樽の人」を満喫することができますので、憧れの小樽の街でゆっくりのんびりの滞在を楽しんでみてはいかがでしょう。

◆のんびりした営業時間が嬉しい

オープンは11時ですがラストは日付を軽くまたいでくれます。

金曜・土曜は27時まで、それ以外は25時までの営業ですから、時間を気にせずゆっくり楽しむことができます。もちろんアルコールやフードも揃っていますし、なによりも頻繁にライブが開催されているので、お1人でも十分に楽しむことができます。

ちなみに驚きはお店オリジナルのラーメンを食べながらのライブ鑑賞です。ラーメンで有名な北海道とは言え、ライブ鑑賞で「ズズズ」って音はなかなか勇気が必要になります。ライブ当日であれば小樽のちょっと珍しい体験ができるかもしれません。

トリッパー編集部

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トリッパーを運営する株式会社トラベルマルシェのスタッフです。国内の北海道から沖縄までの旅行情報を発信し、皆様に楽しくなる旅行情報をお届けします。

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