この記事を書いた人 トリッパー編集部
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奄美大島までのアクセス・行き方徹底比較
記事更新日: 2024-07-24
奄美大島は鹿児島と沖縄本島の中ほどに位置する、ダイビングに適した美しい海に囲まれた島です。島内には、サンゴ礁を見渡せる「あやまる岬」や、ジャングル感が楽しい「金作原(きんさくばる)原生林」など観光スポットも多く、また映画やドラマのロケ地としても有名です。
沖縄本島(1,207平方km)の6割近い大きさ(712.4平方km)の島ですが、人口は圧倒的に少なく(※沖縄本島の約138万人に対し、奄美大島は約6万人)、豊かな自然を満喫できます。
関東から奄美大島へ行くための主な方法は、「羽田空港または成田空港からの直行便」「鹿児島空港からの飛行機」「鹿児島空港からのフェリー」の三つです。それぞれの良さを比べるための、詳しい情報(料金・所要時間・時刻表)をご紹介します。
ざっくり、こんな交通手段
・飛行機に乗れば、鹿児島からは60分前後!JALなら毎日7~8便から選べます!
・直行便は速くて簡単!奄美大島までノンストップの2~2.5時間です!
・フェリーの魅力は、料金のブレなさ!約11時間で、翌日の早朝に到着します!
目次
鹿児島から飛行機で行く場合
鹿児島→奄美大島(JAL)
【鹿児島からの飛行機(JAL)の時刻表】
2024年7月1日~8月31日
便名 | 鹿児島発 | 奄美着 | 備考 |
JAC3721 | 07:40 | 08:55 | |
JAC3725 | 09:00 | 10:15 | |
JAL3727 | 10:15 | 11:10 | |
JAL3729 | 11:50 | 12:45 | |
JAL3731 | 13:10 | 14:05 | |
JAL3465 | 14:30 | 15:45 | 7月1~3・6・8~12・16~18・22~24・29~31日 8月5~8・20~22・26~28日 運休 |
JAL3735 | 16:50 | 17:45 | |
JAL3737 | 17:15 | 18:30 |
2024年9月1日~10月26日
便名 | 鹿児島発 | 奄美着 | 備考 |
JAC3721 | 07:40 | 08:55 | |
JAC3725 | 09:00 | 10:15 | |
JAL3727 | 10:15 | 11:10 | |
JAL3729 | 11:50 | 12:45 | |
JAL3731 | 13:10 | 14:05 | |
JAL3465 | 14:30 | 15:45 | 9月1・14・16・20・21・23・27・29日 10月4・6・11・12・14・18・20・25日 運航 10月4・6・11・12・14・18・20・25日 5分早発 |
JAL3735 | 16:50 | 17:45 | |
JAL3737 | 17:15 | 18:30 |
【片道所要時間】 約55~75分
【片道料金(大人)】 14,300円~(早期予約割引・8月の料金を参考)
お好みの航空会社を利用して鹿児島まで行き、そこからJALで奄美大島へ向かう方法のメリットは、選べる便の多さです。すべての便が埋まってしまうということは考えにくいですし、早朝・昼すぎ・夕方のいつ鹿児島に到着してもそれほど待たずにすみますから、何も気にせずに旅行の計画を練ることができます。
通常運賃はかなり高いのですが、早期予約による割引があるため、実際はそこまで高額にはなりません。この先で説明するフェリーの1等船室と同じか、それ以下というところです。
鹿児島→奄美大島(スカイマーク)
【鹿児島からの飛行機(スカイマーク)の時刻表】
2024年3月31日~10月26日
便名 | 鹿児島発 | 奄美着 |
381 | 10:25 | 11:25 |
387 | 16:55 | 17:55 |
【片道所要時間】約60分
【片道料金(大人)】6,600円~(早期予約割引・8月の料金を参考)
スカイマークの料金の安さは魅力的です。ただし、鹿児島を出発する時刻は10時台か17時台のどちらかしか選べないため、旅行計画の自由度は下がります。1日2便ということで、予約の難しさにも注意すべきでしょう。
東京から直行便(JALまたはPeach)で行く場合
東京→奄美大島(直行便・JAL)
【羽田空港からの飛行機(JAL)の時刻表】
2024年7月1日~8月31日
便名 | 羽田発 | 奄美着 | 備考 |
JAL659 | 11:05 | 13:10 | 8月1~31日 5分早発 |
2024年9月1日~10月26日
便名 | 羽田発 | 奄美着 | 備考 |
JAL659 | 11:05 | 13:20 | 10月1~26日 10分遅着 |
【JALの直行便の片道料金】
(調査日・2024年6月20日)
月 | 料金 |
7月 | 30,070円~ |
8月 | 36,670円~ |
(※早期予約割引の場合)
東京→奄美大島(直行便・Peach)
【成田空港からの飛行機(Peach)の時刻表】
2024年3月31日~10月26日
便名 | 成田発 | 奄美着 | 運航日 |
MM541 | 7:00 | 9:30 | 7/1-31, 8/1-31 |
9:40 | 3/31, 4/1,5-8,12-15,19-22,26-29, 5/3-6,10-13,17-20,24-27,31, 6/1-3,7-10,14-17,21-24,28-30, 9/1-30 10/1-26 |
【Peachの直行便の片道料金】
(調査日・2024年6月20日)
月 | 料金 |
7月 | 7,980円~ |
8月 | 10,080円~ |
(※早期予約割引の場合。)
羽田・成田からの直行便を利用するのは、非常にシンプルでミスの心配が無い方法です。飛行機への乗り降りは一度だけですし、所要時間も最短となります。料金も、同じ条件(同じ出発日・同じランクの航空会社)なら「東京⇔鹿児島」と「鹿児島⇔奄美大島」の合計よりも安くなります。
Peachは、(土日のように)利用者が多い日はJALと同じような料金になることもありますが、平日は非常に安く、JALの3~4割ほどですみます。ただし、「成田への移動が必要」「所要時間が30分ほど増える」など、いくつか気になる点もあります。
鹿児島からフェリーで行く場合
往復18,440円~・片道約11時間
【鹿児島からのフェリーの時刻表】
鹿児島新港発 | 名瀬港着 |
18:00 | 05:00 |
【マルエーフェリー(A"LINE)の料金】(2024年5月1日~10月31日まで)
船室 | 料金 | 備考 |
特等 | 23,050円 | |
1等 | 18,440円 | |
2等寝台A | 13,830円 | (2等運賃+寝台A料金) |
2等寝台B | 11,300円 | (2等運賃+寝台B料金) |
2等 | 9,220円 |
【マリックスラインの料金】
船室 | 料金 |
特等 | 23,050円 |
1等 | 18,440円 |
2等寝台 | 13,830円 |
2等 | 9,220円 |
【片道所要時間】約11時間
【片道料金(大人)】9,220円~
フェリーを利用する場合は、鹿児島新港から沖縄本島の那覇に向かう「鹿児島航路」の船に乗ります。奄美大島の名瀬港は、この航路の最初の寄港地です。
(※奄美大島の前に喜界島に立ち寄る「喜界航路」もありますが、奄美大島まで約13時間と遠回りになるそちらを積極的に選ぶ理由はありません)
フェリーの運営会社は「マルエーフェリー(A"LINE)」と「マリックスライン」の2社です。どちらも、この航路用のフェリーを2隻ずつ所有していて、
1日 | マリックスラインのフェリーA(クイーンコーラル8) |
2日 | マルエーフェリーのフェリーX(フェリー波之上) |
3日 | マリックスラインのフェリーB(クイーンコーラルプラス) |
4日 | マルエーフェリーのフェリーY(フェリーあけぼの) |
5日 | マリックスラインのフェリーA |
6日 | マルエーフェリーのフェリーX |
この例のように、ローテーションで毎日どれか1隻が鹿児島から出発するようになっています。
鹿児島新港から名瀬港までの所要時間は約11時間で、夕方の18時に出発し、船の中で一夜をすごして、翌朝の5時に到着することになります。これに加え、空港から鹿児島新港までの移動時間(1時間前後)も必要ですから、飛行機とは比較にならない、のんびりとした行程です。
2等船室なら約9,000円と安く、さらに「曜日で料金が変わることが無い」といったメリットはあるものの、長時間の航海や船中泊という無視できないデメリットもあります。
また、2等(大部屋)で眠ることを嫌って、2等寝台(2段ベッドなどが用意された定員4~8人程度の船室)以上を選ぶと、費用は飛行機とあまり変わらなくなってきます。船旅そのものに価値を見いだせない場合は、少々厳しい選択肢かもしれません。
※最新の運行状況は各交通機関の公式ウェブサイトよりご確認ください。
※本記事内の情報は、すべて2024年7月時点のものです。
料金の説明には、各社の公開している資料に記載されている8月の数字を使っています。
奄美大島へ速く・安く行きたい場合は、Peachの直行便(成田発)か、スカイマークが最も有力な選択肢となります。早い時期なら、羽田発のJALも早期予約割引で安くなっているため、こちらも比較対象となるでしょう。
飛行機の発着時間に縛られず、柔軟に旅行計画を立てたい場合は、JALで鹿児島から奄美大島に向かうのがおすすめです。こちらも、なるべく早めに予約をすれば、費用を抑えられます。
フェリーは船中泊が大きなハードルです。うまく眠ることができれば、長い航海も苦にならないのですが、眠れなければ翌日に響きます。料金の安さだけに注目せず、慎重に判断してください。
どの方法を選ぶとしても、本格的なシーズンに入る前から調査を始めると、「2泊3日で○○円~」のような格安ツアーもたくさん目に入ってくるはずです。
往復の交通費や宿代などを合計していくと、「ツアーの料金の方が安い!」と驚かされることも意外と多いもの。時刻表や料金のチェック、宿探しなどの合間には、忘れずに旅行会社のツアーとの比較を行い、よりお得に旅を楽しみましょう!