この記事を書いた人 トリッパー編集部
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『時計台から北大までを歩いて観光』
記事作成日: 2015-07-28
現在の北海道大学の前身はあのクラーク博士が教鞭をとっていた札幌農学校です。往時の校舎は今でも残り札幌時計台として市内に移築されています。そこで北海道を代表する観光スポット時計台から北大までの歩く観光をご案内します。
◆「三大がっかり」って酷すぎる
現在の時計台は札幌市役所の通りを隔てた隣に鎮座しています。建物に対して違和感があるかもしれませんが、巨大なビル群に囲まれている箱庭のようなスポットなのです。観光用のパンフレットを眺めると、広大な平原のなかに建っているような感じがしますが、それは目の錯覚で、地面すれすれにレンズをセットすれば例の時計台の撮影は可能です。
時計台で大事なことは現存して当時の建物を残していることです。周囲の状況は後から加工すればなんとでもなりますから、まずは内部に入ることにしましょう。内部は展示場となっていて往時からの歴史をみることができます。でも知識よりも大切なのは床を踏みしめるその足の感触なのです。「少年よ 大志を抱け」とおっしゃったクラーク博士も歩まれたフロアを立つことにこそ価値があります。
ここから札幌駅までは北に向かってストレートな道です。
◆いざ北大へ!でもその前に人気のラーメン共和国
札幌駅と言えば観光客にとって外せないのが同じエリアにある「札幌ラーメン共和国」です。先に入るか後から入るかはスケジュール次第ですが、どの店も「本店よりも美味しい」と言う声が多いので、ぜひともチャレンジしてほしいものです。
駅舎の内を進むと札幌駅北口に出ます。いまでは西口とも言いますが、地元では慣れ親しんだ北口がスタンダードな呼び名となっています。歩道に出て信号を左折するともう北大の敷地が目の前に見えてきます。
正門から入って真っ直ぐ進むと左側にクラーク会館があり、その奥ははるか向こうの地平線まで続いているように思えます。大都会札幌の中心部とは思えないほどの大自然が広がる敷地は、大学の1ヶ所の敷地としては全国で一番広いそうです。
◆北大の中心は農学部なりと実感できる散策コース
そんな敷地で正門から入るとすぐ左側の一等地に現在の農学部があり、その後ろに延々と農地が続いていきます。有名なポプラ並木もその農地をたどるとあるわけです。いまも農学部周辺には歴史的建造物が残っています。
北大の中では特に素敵な建物が『古河講堂』です。その詳細はさておき、古川財閥の特資金で建てられたこの建物は、重要建築物としていまも敷地内に残っているだけではなく、現役として利用されています。
残念ながら関係者以外は立ち入ることはできませんが、当時の洋風建築の粋を集めた素晴らしい建物に暫し見入ること間違いなしです。そして振り返れば新渡戸稲造記念館があり、まさに北大の中心地だったのです。
時計台から北大までの散策で、「広大な北大の中心は農学部なり、北の大地の中心は北大農学部にあり」と言うことが実感できる思い出に残る観光ができると思います。