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沖縄本島で海水浴を楽しむのにオススメビーチ15選
記事作成日: 2018-10-19
沖縄県は沖縄本島をはじめとした約50の有人島と、多くの無人島からなる県です。
そのため、那覇空港のある沖縄本島は周囲の島へ行く際の中継地点として使われることも多いのですが、この島にも数多くのビーチがあります。沖縄旅行を繰り返していると、たまにはあえて本島の中だけですごしたくなることもありますし、今回が初めてという方にとっては、離島への旅は多少難しく思えるかもしれません。
そこで今回は、人気ランキングで常に上位をキープする有名な砂浜から、知名度がそれほど高くない穴場まで、沖縄本島を遊び尽くせるおすすめビーチ15ヶ所の情報をまとめてみました。
目次
沖縄本島のおすすめビーチ
ゆるやかな「くの字」型をした沖縄本島。その周囲(※遠くても陸地から5~6kmの所)には、多くの小島があり、そのいくつかは橋で結ばれています。この記事では、これらの小島を含めたエリアを沖縄本島として扱います。
この沖縄本島エリアには、目立つものだけでも50ヶ所以上のビーチが存在し、地元の方だけが知るようなものも含めれば、その数はさらに増えます。どのビーチを選んでも沖縄の海の良さに触れることはできますが、そのビーチの性格が旅の目的と一致していなければ、多少不満が残ってしまうかもしれません。
今回ご紹介するのは、島の北側から、すこしずつ注目地点をずらしつつ選び抜いた、それぞれ特色のある15ヶ所のビーチです。ビーチに求めることや、ついでに立ち寄りたい観光地の場所なども考えながら、ご覧ください。
オクマビーチ
沖縄本島の北部、西の海に面する側では、この「オクマビーチ」とその周辺のビーチが最北端となります。
ここより北の、反対側(東の海側)にある「宇佐浜(うざはま)」と「アダンビーチ」は、まったく施設がない天然の砂浜と、シャワーなど簡単な施設のみの海水浴場です。
それに対し、オクマビーチは正式名称の「オクマプライベートビーチ&リゾート」が示すように、豪華なリゾートビーチです。マリンスポーツなども含めて、普通に遊びたい場合は、こちらがおすすめとなります。
他の大型リゾートビーチに比べ、空港から遠いという難点はありますが、片道は2時間程度です。それだけの時間で本島北部の豊かな自然を目にすることができ、環境省の水質調査でも高い評価を得ている澄んだ海で遊べるわけですから、訪れる価値は十分にあると言えるでしょう。
古宇利ビーチ
オクマビーチの南西には、「くの字」の上半分から斜めに飛び出したような本部(もとぶ)半島があります。
沖縄本島の北側から見ていった場合、この半島で最初に気づくのは「古宇利(こうり)ビーチ」です。手前の屋我地(やがじ)島(※こちらも橋で渡れます)から、エメラルドグリーンの海に延びるのは、約2km続く長大な古宇利大橋。その終わりに現れる白い砂浜は、思わず見とれてしまう美しさです。
また、砂浜に着いてから仰ぎ見る、古宇利大橋の堂々たる姿も必見です。古宇利島の北側ではCMなどでもおなじみのハート型の奇岩「ハートロック」を見ることもでき、海水浴と共に観光も楽しめます。
古宇利大橋を横から写真に収めたい場合は、橋の中間点の西側にある「ウッパマビーチ」もおすすめです。
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海洋博公園エメラルドビーチ
本部半島の北東端にある「エメラルドビーチ」は、水質の良さとサンゴ礁に囲まれた特殊な地形で有名なビーチです。
人工ビーチではありますが、まさにエメラルドを溶かしたような緑色に見える海と、サンゴがもたらした真っ白な砂浜の組み合わせの素晴らしさは、天然のビーチに決して劣りません。
また、このビーチを含む「海洋博公園」には他にも魅力的な施設が多く、観光スポットとしても優れています。特に「美ら海(ちゅらうみ)水族館」は、さまざまな海の生き物の魅力が伝わってくる、とても評価の高い施設です。
海開きから間もない時期には、太陽が程よく海水を温めてくれるまでビーチに向かうのはためらわれますが、海洋博公園なら、それまで水族館や熱帯植物園などの見学をして時間を有意義に使えます。
瀬底ビーチ
本部半島には、東側だけでなく西側にも小さな島が存在します。「瀬底(せそこ)ビーチ」はその中の一つ、全長762mの橋で陸地と結ばれている瀬底島の北西にあります。
沖縄本島から若干離れた小島の、それも海に面している側ということもあり、透明度の高さは抜群。砂浜もとても綺麗で、歩いているだけで楽しくなってきます。
東の端にある橋とは正反対の場所ですが、小さな島ですから、車を使えば橋の終わりから5分とかかりません。
瀬底ビーチから西に目を向けると、三日月のような形の水納(みんな)島が見えます。その形から「クロワッサン・アイランド」とも呼ばれるこの島の「水納ビーチ」も、瀬底ビーチと同じく澄んだ海が人気のビーチです。こちらを選んだ場合は、片道約15分ほどのささやかな船旅も楽しめます。
カヌチャビーチ
沖縄本島のビーチは、大部分が「くの字」の左側に存在します。その理由の一つは、沖縄の強烈な日差しです。
この「カヌチャビーチ」のように、南(南東)を向いているビーチには、北向きのビーチよりも厳しい光と熱が降り注ぐことになります。ですが、曇り空が続いている時や、真夏以外の時期には、逆にこのことが有利に働き、快適に泳げる日が増えます。
大規模なリゾートビーチということで、高速噴射される水の力で宙を舞うフライボードや、空中散歩が楽しめるパラセールなど、豪快なマリンスポーツにも挑戦できるという点も、カヌチャビーチの魅力です。
また、約4km東には、正反対の静けさを持つ「嘉陽(かよう)ビーチ」もあります。気分を変えて遊びたい時には、自然の姿がそのまま残る、落ち着いた雰囲気のこちらのビーチもおすすめです。
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喜瀬ビーチ
再び「くの字」の左側、本部半島に視線を戻して南へ進むと、緑の木々が生い茂る部瀬名(ぶせな)岬が見えてきます。「喜瀬(きせ)ビーチ」はその手前にあるビーチで、隣接している幸喜(こうき)ビーチとつながっています。
かつて名護市民ビーチと呼ばれていた幸喜ビーチは、現在も無料で泳げる公営のビーチですが、喜瀬ビーチはリゾートホテル「かねひで喜瀬ビーチパレス」のプライベートビーチです。しかし、ホテルの施設を利用しなければ入場料は必要無いため、現在も幸喜ビーチから続く長い砂浜を無料で楽しめます。
のんびりと砂浜を歩いている時に、その気分を壊すような邪魔が入らないのはありがたいです。もちろん、宿泊客専用の海上アスレチック「アクアパーク」など、このリゾートホテルに宿泊するメリットも多数あります。
ブセナビーチ
「ブセナビーチ」は、部瀬名岬に造られたブセナリゾートのビーチです。
岬の先端に建つ「万国津梁館(ばんこくしんりょうかん)」が2000年に沖縄サミットの舞台に選ばれたことからもわかるように、ビーチ、そしてリゾート全体の完成度は非常にハイレベルです。亜熱帯の植物があしらわれた紺碧の海は、「南国に遊びに来た」ということを強く感じさせてくれます。
費用はそれなりに増えてしまいますが、沖縄旅行の充実感や満足度を重視する場合には、まず外すことのできないリゾートビーチの一つと言えるでしょう。
気軽に海中散歩気分が味わえるグラスボート乗り場の他、岬から160mほど海に突き出した場所には海中展望塔も用意されていて、水が苦手な方でも沖縄の海を泳ぐ美しい魚たちの姿を楽しむことができます。
万座ビーチ
部瀬名岬から南西に向かって沖縄本島の中央辺りまで進むと、再び似たようなサイズの岬に出会います。その先端の「万座ビーチ」は、ANAが運営するリゾートホテルのビーチで、ほぼ毎年日本一早い海開きを行うことで有名です。
沖縄では4月に海開きをするビーチも少なくないのですが、こちらの海開きはそれよりもさらに早い3月半ばということが多いため、誰よりも早く夏の訪れを感じたい方にとっては見逃すことのできないスポットとなっています。もちろん、その魅力は海開きの早さだけではありません。
充実したサービスや多彩なマリンスポーツなど、高級リゾートビーチならではの良さも実感できます。
岬の入り口付近には、地元の方の姿が多い小規模なビーチ「恩納(おんな)海浜公園ナビービーチ」があり、こちらに足を延ばせば、温かな交流も期待できます。
サンマリーナビーチ
「くの字」の曲がり角にあたる恩納村(おんなそん)の中央付近も、多くのビーチが集まっているポイントです。
沖縄のビーチには「水が綺麗」というイメージがありますが、このエリアの「サンマリーナビーチ」と、すぐそばの「タイガービーチ」、やや南西に離れた「ルネッサンスビーチ」は、環境省の平成28年度水質調査の「水質が特に良好な水浴場」にそろって選ばれています。
サンマリーナビーチは、大きな防波堤でしっかりと守られているため、海面が穏やかで、その透明感がよりはっきりとわかります。
400m続く長い砂浜は、まるで海外のような雰囲気。多彩なマリンスポーツや、海上に設置された遊具、ワクワクするようなシュノーケルツアーなどで、沖縄の海の素晴らしさを満喫できます。
伊計ビーチ
サンマリーナビーチの反対側には金武(きん)湾が広がり、その先には四つの小島が浮かんでいます。
「伊計(いけい)ビーチ」は、陸地(=うるま市)から一番遠い伊計島にあるビーチです。一見、船に乗らなければ行けないように思える場所ですが、陸地→(海中道路)→平安座(へんざ)島→(30mほどの水路を越える橋)→宮城(みやぎ)島→(伊計大橋)→伊計島というルートで、車で簡単に(※片道約15km・約20分)行くことができます。
カヌチャビーチのように南向きでこそありませんが、「くの字」の右側に存在するビーチは貴重です。あまりにもアクセスが良いため、トップシーズンには混雑してしまうこともありますが、状況を見てから、車で北に4~5分走った場所にある「大泊(おおどまり)ビーチ」を選ぶこともできます。
残波ビーチ
サンマリーナビーチの先、那覇空港から島の北側の海沿いに走って約1時間という、とても利用しやすい場所にあるのは「残波(ざんぱ)ビーチ」。
約2kmも断崖絶壁が続く残波岬のゴツゴツとした姿を写真や映像で見ていると、ちょっと想像しづらいのですが、残波ビーチは穏やかな波の打ち寄せる、お子様連れでも楽しく遊べるビーチです。
(海に向かい合った状態での)砂浜の横幅はそれほど長くはないのですが、縦方向はその倍近くあるため、十分な休憩スペースが確保できます。
こちらを選ぶなら、ぜひ残波岬灯台にも足を運んでみましょう。約30mの巨大な灯台を上るのは大変ですが、最上部で目にすることができる大パノラマはその苦労に見合う、素晴らしいものです。
ニライビーチ
ここまでに、いくつものリゾートホテルのビーチが登場しましたが、残波ビーチの3kmほど南にある「ニライビーチ」も、沖縄本島を代表するリゾートホテルの一つ「ホテル日航アリビラ」のビーチです。
水質の良さでも知られるこのビーチは、宿泊客以外でも無料で利用できるため、気軽に遊びに行くことができます。
多くの場合、このような高級リゾートのビーチは、さまざまな計算を重ねて最高の景観を整えることが多いのですが、ニライビーチはあえて地形を変えることを避け、できるだけ自然本来の姿を維持するように努めています。
空港から約1時間という適度な距離と、そびえ立つ豪華なホテルがかもし出す高級感、そして自然の素直な輝きといった、多くの魅力を兼ね備えたビーチです。
北谷サンセットビーチ
「北谷(ちゃたん)サンセットビーチ」は、さまざまなショップやレストラン、海を見据える観覧車などを備えた大型モール「美浜(みはま)アメリカンビレッジ」に隣接するビーチです。
那覇空港からこの辺りまでは、車でおよそ30~40分。空港を出てからすぐに向かい、ショップを覗いた後に海でひと泳ぎ、という流れで楽しく遊べますし、到着が遅い場合も、名前に負けない美しい日没を見られます。
数km南の安良波(あらは)公園の辺りもアメリカンビレッジと同じ雰囲気の店が多く、公園内の「アラハビーチ」を含めて一つのテーマパークのようになっています。
また、空港からの道の途中には「ぎのわんトロピカルビーチ」という、こちらも評価の高いビーチがあります。サンセットビーチとアラハビーチが混雑している場合は、このビーチを考えてみても良いでしょう。
豊崎海浜公園豊崎美らSUNビーチ
「豊崎美らSUN(ちゅらさん)ビーチ」は、那覇空港の南側、車でわずか15分の場所にある大型ビーチです。
空港の東側、那覇市内の宿へ向かう場合は「波の上ビーチ」も便利ですが、こちらはやや小さめ。一方、豊崎美らSUNビーチは、人工ビーチとしては県内最大級(700m)というビッグスケールで、空港のすぐ近くという(ビーチにとっての)立地の悪さを忘れさせてくれます。
人工ビーチと言っても、その美しさは素晴らしく、映画のロケにも使われたことがあるほどです。
海ではバナナボートやシーカヤックといった定番マリンスポーツの他、4~6月と9~10月には南西に浮かぶ小さな無人島「岡波島(うかはじま)」への上陸ツアーという、すこし変わった体験も楽しめます。
あざまサンサンビーチ
最後のビーチは、美らSUNビーチのちょうど反対側(東側)に位置する「あざまサンサンビーチ」です。
沖縄本島南部には、「ひめゆりの塔」のような史跡や、巨大な鍾乳洞「玉泉洞(ぎょくせんどう)」を中心とした「おきなわワールド」のような観光地がありますが、その近くのビーチの多くはあまり設備が整っていないため、旅慣れていない方にはおすすめできません。
それに対し、あざまサンサンビーチは各種マリンスポーツからバーベキューまで、海でのさまざまな要求に応えられる本格的なビーチです。
ビーチの東に浮かぶのは、「神の島」として知られ、今も静かな暮らしが続けられている「久高(くだか)島」。海で楽しい時間を過ごしてから、隣の安座真(あざま)港でフェリーに乗り込み、この島を目指すこともできます。
※ビーチの名前は、基本的に地図(Googleマップ)に記載されているものを使用しています。
※本記事の内容は、すべて2018年10月時点のものです。