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伊豆大島のおすすめ観光地ランキング! 人気の観光地も多数紹介
記事更新日: 2023-04-08
伊豆大島は伊豆諸島の中でもっとも東京に近く、そして一番大きい島です。島内はざっくり元町、岡田、波浮の3地区にわけられ、島の中心には三原山があります。1周は約40㎞しかないので、車なら1時間30分もあればまわれます。
バスを利用する人は、欲張らずメインで巡るエリアを絞り、バスの接続時間によって、余裕あれば他のエリアもちょっと足をのばしてみるぐらいの計画を立てると、島を楽しめます。また三原山メインで観光するときは、溶岩石の上を歩くので装備もそれなりのものが必要です。
そんな伊豆大島の人気オススメ観光地を、ランキングで紹介します。
目次
ランキング
第1位 三原山ハイキング
島のシンボル三原山を歩いてみる
伊豆大島の中央にそびえる標高は758mの三原山は島のシンボルです。ハワイのキラウェア火山、イタリアのストロンボリ火山とともに世界3大流動性火山と言われています。
三原山は100年から150年の周期で大噴火。そして内輪山と外輪山を持ち、1986年の大噴火では外輪山外側の山脈からも溶岩が流れ出し、元町集落から約3㎞のところまで迫ってきました。そんな三原山の溶岩石は表面が起伏に富み、ゴツゴツしているのでそれなりの装備で挑みましょう。
見学コースはカスタマイズできるので目的にあわせて選択を
三原山ハイキングコースはお手軽コースから、火口を一周巡るコースまで選択できます。
三原山の火口を一周する“おはち巡りコース”は、火口を一周するだけで約45分かかります。さらに火口まではバスの終点、外輪山(三原山頂口)から三原神社まで遊歩道を2.2㎞、約60分歩かないといけないので、あわせて2時間ぐらいかかります。が、途中は砂利道もあるので、それなりの装備が必要となります。
歩くのに自信のない人、またもう少し手軽に三原山を散策したい人は、山頂遊歩道から火口展望台まで行き、そこから約0.4㎞、10分の火口見学道(舗装道路)を散策しながら噴火の跡を見るのもオススメです。
★こちらもおすすめ!オプショナルツアー
●【東京都・伊豆大島・トレッキング】景観豊富なガイドがご案内!火山の息吹を感じる三原山噴火口ハイキング(半日コース)
- 【住所】東京都大島町野増三原山
- 【アクセス】バス:三原山ライン 入港・出港地から(約25分)
車:元町港から(約15分)
大島空港から:(約17分)岡田港から(約25分) - 【駐車場】あり
第2位 間伏地層切断面
長い年月をかけて作られた断層
伊豆大島の南西。元町港から波浮に向かう道路沿いにある「間伏地層切断面」は、長い年月、火山噴火を繰り返して作られてきた地層です。
高さ30m、長さは800m。この幾重にも重なりできた縞模様は、地元の人たちからは「バームクーヘン」と呼ばれています。この地層は海面まで続いていて、一部は2万年前のものもあるそうです。
自転車で巡るとさらに迫力満点
間伏地層切断面の茶色の層は火山灰です。そして黒い層は小石大の噴石スコリアが降って形成されています。1回の噴火でこの2層が積み重なっていくのですが、ところどころに見られる白い層は、なんと約1200年前に噴火した神津島の火山灰が飛んできて層になったといわれています。
この地層はドライブがてら見学するのもいいですが、サイクリングコースで立ち寄るとさらにゆっくり、そして自然が作った造形美を、間近で見られるのでオススメです。
- 【住所】東京都大島町野増間伏
- 【アクセス】バス:元町港から大島バスセミナー入口行きで15分
「地層切断面」バス停下車 車 元町港から15分 - 【駐車場】あり
第3位 長根浜公園・元町浜の湯
海を眺めてのんびりできる公園
伊豆大島の玄関口・元町港エリアにある『長根浜公園』は、元町港から歩いて数分のところにあり、アクセスがとてもいい公園です。松に囲まれた芝生の広場からは、伊豆半島、富士山が見渡せ、のんびりできる絶景スポットです。
園内には三原山の溶岩でできた、ゴジラの石像があります。1984年の映画『ゴジラ』で、三原山で眠りについたゴジラ。それが1989年の『ゴジラvsビオランテ』で復活したという縁から、石像が建てられました。
また保元の乱で敗れ、大島に流された源為朝の碑もあります。これは大正時代につくられたもので、為朝をたたえるために建立されたそうです。
全てを茜色に染める夕日を見ながら入る露天風呂
『長根浜公園』に行ったら、入り口近くにある『浜の湯』はぜひ立ち寄りたいポイントの一つです。
1976年の三原山大噴火後に湧き出した温泉で作られたこのお風呂は、絶景を楽しみながら入る露天風呂。特にオススメの時間帯は夕方。温泉に入りながら、遠くに見える夕日を眺めるシチュエーションは最高です。ただしこの露天風呂は混浴なので、水着の着用をお忘れなく。水着の無料レンタルもあります。
- 【住所】東京都大島町元町字トンチ畑882
- 【営業時間】13:00~19:00(年中無休・天候により休業・時間短縮があります)
- 【料金】 大人:300円 小人(小中学生):150円
- 【お問い合わせ番号】04992-2-2870
- 【アクセス】元町港から徒歩4分
- 【駐車場】あり
第4位 東京都立大島公園
大島の雄大な自然を生かした公園
伊豆大島の東部にある『東京都立大島公園』は、総面積327haの公園です。園内は椿園、動物園がある大島公園地区。そしてキャンプ場があるゴゼ川地区に分かれています。両方のエリアには行者海岸トンネルで行き来できます。
動物園には溶岩で暮らす国内最大級のサル山、バーブリーシープやワオキツネザル、レッサーパンダがいます。ほかにも希少動物の飼育にも力を入れていて、国内で初めてカラスバトの繁殖に成功しました。
10月~3月まではサザンカ、椿が見ごろです
面積22haの斜面を上手に利用し、海側が植物園、山側が椿園として整備されています。植物園はブーゲンビリアなどの亜熱帯植物が中心で、芝生広場もあるのでピクニックも可能。
一方、椿園は1000品種、3200本の椿、サザンカが7haに植えられています。11、12月はサザンカゾーンが花を咲かせ、1月~3月までは大島の代名詞、椿が見ごろとなります。花のない時期でも椿資料館に立ち寄れば、椿に関する情報やドライフラワーが楽しめます。
- 【住所】東京都大島町泉津字福重2 大島公園事務所
- 【開園時間】8:30~17:00
- 【定休日】年中無休
- 【料金】無料
- 【お問い合わせ番号】04992-2-9111
- 【アクセス】バス:元町港から35分 三原山頂口から34分
第5位 愛らんどセンター御神火温泉
設備が充実した天然温泉
伊豆大島の元町港の近くにあるのでアクセスがとてもいい天然温泉です。浴室は男女別になっており、施設には浴槽のほか、ジャグジー、打たせ湯、サウナを完備。ほかにも25mの温泉プールがあります。
館内では水着やバスタオルも販売しているので、事前に準備していなくても大丈夫です。隣には長根浜公園があるので、あわせて観光する人も多いです。
朝、島についたらとりあえずここで一休み
竹芝を夜出向した旅客船が到着するのは早朝。しかしその時間、店はどこも営業していません。ただここの『愛らんどセンター御神火温泉』は、夜行便が到着する日は朝6時30分からオープンしているので、下船したらまずはここで一休み。
館内には50畳の休憩室があるので、温泉に入ったあとは、仮眠をとってから遊びに出かけるプランがオススメです。
- 【住所】東京都大島町元町字仲の原1-8
- 【営業時間】6:30~21:00 夜行便が到着する日(7/26~8/31は5:30~21:00)
9:00~21:00 夜行便が到着しない日 - 【定休日】第2木・金曜日(2・3・8月は変則)
- 【お問い合わせ番号】04992-2-0909
- 【アクセス】元町港から徒歩5分
その他観光地
波浮港
静かな漁村の趣を残す
伊豆大島の南部エリアに位置する波浮港。昭和初期までは好漁場として賑わいをみせていましたが、現在は静かな漁村として趣を残しています。
街を歩くと、繁栄していたころの面影を残す建物がいっぱいあり、当時の賑やかさが伺えます。また波浮港は、食事処も穴場がいっぱいあるので、伊豆大島を訪れた際は、ぜひ足をのばしてみたい港です。
文人も多く訪れ歌にもなっている
天然の良港といわれている波浮港。円を描いた入江は、波が穏やかです。昔は「波浮の池」と呼ばれ火口湖でしたが、江戸時代中期の大地震で海とつながったそうです。
景勝地としても有名で、作家の幸田露伴、林芙美子など文人が多く訪れた港です。東岸には、野口雨情が作詞した「波浮の港」の歌碑も立っています。
- 【住所】東京都大島町波浮港
- 【アクセス】元町港から車で30分
踊子の里資料館
当時の踊子たちの宴を再現
川端康成の小説『伊豆の踊子』は湯ヶ島から下田を旅する踊子と学生の物語ですが、実は伊豆大島にも明治から昭和初期にかけて多くの踊子がやってきていました。それは南に大室出しと呼ばれる好漁場があったためです。
そこに岡山の下津井や、宮城の塩竃からやってきた漁船と男たち。その乗組員たちの宴席で踊りを披露するために、踊子たちも波浮港に多く集まってきたのです。
踊子たちが実際に踊った港屋旅行
大島の旅芸人一座が当時、華やかな宴を披露した様子が等身大の人形で再現している踊子の里資料館。当時の貴重な資料も公開されています。
またこの建物も以前は、港屋旅館として華やかな宴が行われた場所です。明治から大正にかけて作られた木造3階建て、屋根は千鳥破風入母屋造りです。内部にはお客さんの混雑を緩和するために、階段が2カ所につくられています。当時の賑わいが要所、要所で感じられる資料館です。
- 【住所】東京都大島町波浮港
- 【営業時間】9:00~16:00
- 【定休日】なし
- 【料金】無料
- 【アクセス】元町港から車で30分
ぱれ・らめーる
世界でも珍しい貝の博物館
世界でもあまりない貝だけの博物館。伊豆大島だけでなく、小笠原諸島や日本全国、世界各地の珍しい貝4000種類、5万点を所蔵しています。
そもそもは、東京都水産試験場に勤務していた初代館長の草苅正さんが、仲間とともに収集した貝を展示したのがこの博物館の始まりです。ここに来ると、今まで見たことのない貝に出会えます。
『ぱれ・らめーる』は海の宮殿
博物館の名前『ぱれ・らめーる』はフランス語で、海の宮殿です。貝の化石だけでなく、貝の民芸品などバラエティ豊かな貝尽くしのこの博物館。まさにここは深海のお城に来たような雰囲気が楽しめます。
- 【住所】東京都大島町差木地字クダッチ
- 【営業時間】9:00~17:00
- 【定休日】水曜
- 【運賃】大人400円 小中学生200円
- 【アクセス】元町港から車で20分、岡田港から30分
バス:「元町港」から波浮港行きにのり[勤労福祉会館前]で下車