大塚国際美術館ってどんなところ?
大塚国際美術館は、国内最大規模の常設展示スペースを有する陶板名画美術館。世界26ヶ国の西洋名画を陶板で原寸大に再現しています。
今までにない臨場感を味わえる「環境展示」は、古代遺跡や教会などの壁画を、環境空間ごとそのまま再現した立体展示。古代から現代に至るまでの西洋美術の変遷を、美術的に理解できるよう順を追って展示している「系統展示」。時代を超えて古今の画家達の描いた代表的な作品を展示している「テーマ展示」は、テーマごとにそれぞれの表現方法の違いを比較することができます。
この3つのユニークな展示方法で、美術書や教科書とは違う原画が持つ本来の美術的価値を味わうことができ、日本に居ながらにして世界の美術館が体験できます。
システィーナ・ホール
ヴァティカンのシスティーナ礼拝堂の天井画と、正面壁画「最後の審判」を再現したシスティーナ・ホール。陶板で製作することは技術的に至難の業として、1998年の開館当時には再現できずにいました。
2007年、この三次曲面の再現に取り組み、ガラスなどが高温で溶けて曲がっていく原理を応用し試行錯誤の末に実現。2007年4月1日に一般公開し、ミケランジェロが描いた「システィーナ礼拝堂天井画および壁画」を大迫力で体感できるようになりました。
スクロヴェーニ礼拝堂
2021年登録の世界遺産「パドヴァの14世紀フレスコ作品群」を構成する8つの建築物の中でも特に有名なスクロヴェーニ礼拝堂。14世紀初頭、高利貸で財産を築いたエンリコ・スクロヴェーニが、贖罪のため一族の礼拝堂として建てました。
当時、高利貸しはキリスト教の秘跡を受けられなくなるほどの重大な罪だったのです。
礼拝堂のテーマは「救済」で、聖母マリアの慈愛に捧げられました。
北イタリアのパドヴァにある天井の青が美しい礼拝堂が、見事に再現されています。
フェルメール 「真珠の耳飾りの少女」
もっともよく知られたフェルメール作品の一つ。別名「北方のモナ・リザ」と称されます。
黒い背景の中に浮かび上がる少女の瞳と唇、大粒の真珠が神秘的な雰囲気を醸し出しています。「光の魔術師」フェルメールが描いた名画を間近でじっくりとご覧ください。