この記事を書いた人 ヒサシ
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久米島の観光地をまとめました。
記事作成日: 2015-09-15
久米島の魅力の一つはその深く青い海と白い砂浜ですが、あえて海でのレジャーにこだわらず、のんびりと島の中の観光地を巡るのも楽しいものです。
今回は、久米島の観光地をまとめました。久米島旅行の参考にしてください。
①シンリ浜
空港に近い場所にあるシンリ浜では、海水浴をしながら飛行機の離陸や着陸の様子を見ることができます。間近で見る離着陸はとても迫力があり、航空機ファンでなくても楽しめます。
ビーチそのものの特徴としては、一部に淡水のわき出ている場所があるため、海水がぬるま湯のように暖かい日も、そこだけは冷たく気持ちが良い、ということがあります。
また、久米島の中でも「美しい夕日の見える場所」の一つとされていますから、夕方に海水浴を楽しみ、夕日の沈む様を眺める、という楽しみ方にも向いています。
②ホタルドーム
このドームの正式名称は「上月体育館」ですが、ホタルの形をイメージして作られていることから、ホタルドームと呼ばれています。
この中には柔道場や剣道場があり、またバレーボールやバスケットボール、卓球やバドミントンなども行うことができます。
屋内のスポーツではなく、野球やソフトボール、サッカーなど屋外でのスポーツを希望する場合には、すぐ隣りにある「上月グラウンド」を利用することができます。
③久米島野球場
久米島にはもともと仲里野球場があったのですが、東北楽天ゴールデンイーグルスが2005年の春季キャンプのために仲里野球場を利用した際、設備に多くの問題が見つかりました。
そこで久米島町が新たに建設したのがこの久米島野球場です。
キャンプでは一軍がこの野球場を利用するため、その時期には観光客が多く、グッズ販売なども行われます。
④具志川城跡
琉球王朝の時代、久米島にもいくつかの城がありましたが、その一つが具志川城です。
三方を海に囲まれた場所にある、東西が約80m、南北が約30mほどの大きさを持つ城で、現在も石垣の一部が残っています。
沖縄本島にも具志川城という同じ名前の城跡があり、久米島では島にある具志川城の城主が戦に敗れて城を追われ、逃げのびた先の沖縄本島で再び具志川城を作った、と言われています。
この伝承が事実かは確認されていませんが、どちらの城も同じような立地、構造になっています。
⑤おばけ坂
さまざまな条件が重なると、人間は上り坂と下り坂を誤認することがあります。
目の錯覚が原因ですが、実際に体験するとかなり不思議な感覚に襲われます。
「幽霊坂」「ミステリー坂」などと呼ばれるそんな坂が、久米島にも存在します。
久米島では「おばけ坂」と呼ばれていますが、この坂でボールなどを転がすと、坂の下から上の方に向かって転がって行くのです。
島を訪れたなら、この不思議体験に一度挑戦してみてはいかがでしょう。
⑥久米の五枝のマツ
久米島の観光地の中でも上位に入る大きな琉球松で、国指定の天然記念物にもなっています。
沖縄県では伊平屋島の念頭平松も有名ですが、この松もそれと並び「二大名松」と呼ばれるほど立派なものです。
記録では1839年に植えられたとされており、約320平方mにも及ぶ枝の広がりはこの松の重ねてきた歴史を感じさせてくれます。
5月頃には、この松の近くでクメジマボタルが舞う姿が見られます。また、周辺ではそれ以外のホタルも見ることができます。
⑦上江州家
上江州(うえず)家は具志川の地頭を代々勤めていた家系です。
久米島には1750年頃に建築されたその邸宅が今も残されていて、見学をすることができます。
頑丈な石垣の中に建つ、赤瓦の屋根の大きな家。そこでは案内役のおばぁから、いろいろな話を聞くことができます。
「国指定の重要文化財」という堅苦しい肩書きは一時忘れ、この家の縁側に腰掛け、静かでのんびりとした時間を楽しむのも良いかもしれません。
⑧あじまー館
久米島町観光協会は「島の学校久米島」という島の人々の体験交流プログラムを用意しています。そのための施設が、このあじまー館です。
ここでは、そのプログラムの一環として三線教室やお菓子作り教室などが開かれる他、久米島の工芸品や民芸品を販売する売店、そして「あんまー食堂」などがあります。
あんまー食堂では、あんまー(お母さん)たちによる、久米島ならではの食材や調理法で作られた料理を味わえます。
⑨ガラサー山
島の北にある女性のシンボル、ミーフガー(女岩)に対し、その南側に向かい合うようにあるのがこのガラサー山(男岩)です。
本来は「知仁御嶽(チジンウタキ)」という名前でしたが、「ガラサー(カラス)」が多かったことから、ガラサー山と呼ばれるようになりました。
男岩と女岩は久米島で昔から信仰されてきた二つで一つの聖地ですから、夫婦円満を願うなら、どちらか一方だけでなく、ぜひ両方を訪れてみましょう。
⑩ミーフガー
ミーフガーは海沿いにある大きな岩で、中央に細長い大穴が開いています。
久米島ではその形から女性のシンボルと考えられ、対となるガラサー山と呼ばれる小島と共に「女岩」「男岩」として長い間信仰の対象となってきました。
女性がこの「女岩」を拝むと、子宝に恵まれると言われています。
時期によっては打ち寄せる波が激しく、近づくことができない場合もありますが、海が穏やかな時にはこの大穴を通り抜けることも可能です。
⑪タチジャミ
タチジャミ(立神)は、海岸に立つ高さ40mほどの大きな岩です。
方向によってはただの岩のように見えますが、実はこの岩は横幅70mに対して厚さがわずか5mという、ちょうど屏風のような不思議な形をしています。
この岩をいろいろな方角から見るためには、駐車場から長い階段を降り、足場の悪い場所をすこし歩く必要があります。
多少の苦労はあるものの、間近から見上げれば、そびえ立つその姿に神の名に恥じない力を感じることができるでしょう。
⑫宇江城跡
宇江城跡は、標高約310mという山の上に作られた城の跡です。
久米島はもちろん、沖縄県全体を探しても、これほど高い所にある城跡は他にありません。
そのため、この場所からは島全体の様子をぐるりと見渡すことができます。島の中だけでなく、天候次第で沖縄本島まで見えるほどです。
碗や皿といった中国の陶磁器が出土するなど、史跡としての価値も高いのですが、この展望を楽しむだけでも足を運ぶ意味があります。
⑬久米島ホタル館
クメジマボタルは久米島固有の種で、オスが集団となって同じタイミングで明滅しながら飛ぶのが特徴です。
そんなクメジマボタルを初めとしたホタルの展示や紹介を行っているのがこの久米島ホタル館です。
4月中旬から5月初旬には、ここでクメジマボタルの成虫を観察することができます。
島の中でクメジマボタルを探すこともできますが、確実に観察を行いたいなら、このホタル館を訪れてみると良いでしょう。
⑭久米島博物館
この博物館では、久米島の豊かな自然や、長い歴史とその遺産、また島の人々の暮らしなどについて深く知ることができます。また、時期によって、それ以外の特別な展示が行われることもあります。
都会の巨大な博物館のようにたくさんの展示であふれているわけではありませんが、その分、久米島の魅力がぎゅっと凝縮されていますから、島内観光の前に、まずここで十分な予備知識を得ておく、というのも一つの手です。
⑮久米島シーサイドパークゴルフ場
「シーサイドパーク」にあるゴルフ場、ではなく、「パークゴルフ」を楽しめる施設です。
パークゴルフとはゴルフを元にしたスポーツで、使うクラブはたった一種類、ボールも普通のゴルフボールよりやや大きめと、とても簡単になっています。
使用する道具もここで借りられるため、ゴルフ経験のある方も無い方も、そしてお子様でも気軽に楽しむことができます。
⑯アーラ浜
山に囲まれた場所にある、静かなビーチです。
沖には珊瑚礁のリーフがあり、干潮の時にはそこまで歩いて渡っていくこともできます。すこし交通の便が悪い所にあるため、訪れる人が少なく、どちらかというと島の人たち向けになっているビーチですから、イーフビーチのように観光客が多く集まる場所の持つ華やかさや賑やかさはありません。
その代わり、夕日が沈む様を誰にも邪魔されずに見つめていたい、といった静けさを望む方には最適の場所です。
⑰熱帯魚の家
比屋定バンタの下の海岸には、熱帯魚が集まっている場所があり、ここは熱帯魚の家と呼ばれています。
ここでは海に入らなくても熱帯魚を目にすることができ、特に海が穏やかで波がほとんど無い時には、さながら水族館のように海の底の方まで見ることができます。
潮の満ち引きにより、ここに入ってくる魚が変わるため、大きな魚が見たい場合は満ち潮の時に、波の無い方が良いなら引き潮の時に訪れると良いでしょう。
⑱比屋定バンタ
知らなければ、つい「パンダ」と読み間違ってしまう比屋定バンタですが、バンタとは断崖や絶壁を意味する沖縄の言葉です。
久米島の北東部にある比屋定バンタは実に海抜200mという崖で、その高さを活かしてハンググライダーを楽しむ方も多く、その大会が開催されることもあります。
展望台も用意されていて、ここからは久米島の名所はもちろん、よく晴れた日には粟国島や渡名喜島など、他の島を目にすることもできます。
⑲久米島紬ユイマール館
久米島の伝統工芸である久米島紬の作業場と展示資料館が一つになった施設です。
作業場では機織り・染色・絣括りという久米島紬の作業工程を一通り見学することができ、資料館ではそれについて学んだり、売店で反物や小物を購入することができます。
また、久米島紬にさらに興味を持たれた方のため、コースターを織ったり、バンダナやショールを染めたりといった体験ができるコーナーも用意されています。
⑳旧仲里間切蔵元跡石牆
蔵本とは行政機関(役所)、牆(しょう)とは垣根や塀のことで、つまりこれは「旧・仲里間切にある」「役所の跡の」「石垣(石塀)」です。
1700年代に作られたこの蔵元の建物自体はすでに失われてしまっているのですが、その石垣は今もこうして残っています。
琉球王朝の時代には、真謝に寄港した那覇や中国へと向かう船のために、ここで日々働く人々がいました。
この石垣を見ながら、そんな昔に思いをはせてみるのもおもしろいでしょう。
㉑登武那覇城跡
具志川城跡や宇江城跡と違い、残念ながら、登武那覇城跡にはあまりはっきりとした石垣などは残されていません。
そのため、一般的には展望台というイメージが強いのですが、実はこの城には悲しい歴史があります。
この登武那覇城の城主は優秀で思いやりがあり、神の祝福を受けるほどの人間でしたが、そのことが祝福されなかった父や兄たちの怒りを買い、彼らによって討たれてしまったのです。
こうしたことを知った上で訪れると、また違った風景が見られるかもしれません。
㉒真謝のチュラ福木
福木は防風や防火のため、屋敷や集落の周りに植えられる植物で、その皮は久米島紬の染料などにも使われます。
真謝にはその福木が植えられた道があり、沖縄で「美しい」という意味の「チュラ」を付けて「チュラ福木」と呼ばれています。
これは道を作ってから植えたものではなく、かつてとある屋敷のために植えられ、道路の拡張の際、伐採をまぬがれたものです。
住民の願いによって残された長さ40mにもおよぶ並木は、今日もその緑を輝かせています。
㉓仲里野球場
東北楽天ゴールデンイーグルスが2005年の春季キャンプの際に利用した野球場です。
そうしたことを想定して作られた野球場ではなかったため、大規模な改修が行われたのですが、それでも実際に利用してみると多くの問題が見つかり、2006年から一軍は新設された久米島球場を使用するようになりました。
しかし、二軍は引き続き仲里野球場を使用していますから、「二軍選手もチェックしておきたい」と考えるディープなファンには見逃せないスポットです。
㉔イーフビーチ
久米島でも代表的なビーチで、長さ2kmの砂浜は多くの人で賑わいます。
このイーフビーチは「日本の渚100選」にも選ばれたほどで、周辺にはリゾートホテルや各種マリンスポーツの店が並んでいますから、海水浴やダイビング、ウィンドサーフィンなどを満喫できます。
ビーチに静けさや癒しを求める方には向きませんが、家族や友人と一緒にわいわい楽しみたいなら、ここがオススメです。
㉕銭田森林公園
イーフビーチの南端から、さらに南にすこし歩いた所にあるのが銭田森林公園です。
ガイドブックなどにはあまり載らないような、地元の子供たちのための公園ですが、大きな滑り台の他、遊具が充実していますから、お子様と一緒に楽しく遊べます。
また、比較的高い所にあるため、景色を眺めるために訪れるのも良いでしょう。
来た道を振り返れば、イーフビーチの白い輝きを目にすることができます。
㉖鳥の口
トクジム自然公園には、上を向いて口を開いた鳥の頭のような形の岩があり、これは「鳥の口」と呼ばれています。その姿は、親にエサを求めているヒナのようにも、勢いよく飛び立つために顔を上げた鳥のようにも見えます。
この岩の沖合には鯨が来ることもあります。訪れる時期にもよりますが、運が良ければ優雅で巨大な鯨の姿を目にすることができるかもしれません。
㉗久米島ウミガメ館
亀の甲羅を思わせる「畳石」。そのすぐそばに、久米島ウミガメ館はあります。
この久米島ウミガメ館では大きなウミガメだけでなく、小さなカメたちも観察することができます。
水族館ではなくウミガメ館ですから、それ以外の魚などが見られるわけではありませんが、ウミガメに関することはしっかりと学ぶことができます。
夏休みには「ウミガメ教室」や「ウミガメふれあい体験」などのイベントが行われ、子供たちで賑わいます。
㉗バーデハウス久米島
バーデとは、ドイツの伝統的な温浴療法です。
このバーデハウス久米島は、そのバーデと久米島の海洋深層水を組み合わせた施設で、バーデプール棟ではプールやサウナに入ることができ、トリートメント棟では全身マッサージなどの各種トリートメントを受けることができます。
日頃から身体に疲れが溜まっているのを感じているなら、このバーデハウスを訪れ、海洋深層水の力による癒しを試してみるのも良いでしょう。
㉗奥武島キャンプ場
久米島と橋でつながっている小島、奥武島にあるキャンプ場で、同じく奥武島にあるバーデハウス久米島が管理しています。
キャンプ場でのテント生活は、豪華ホテルでの宿泊とはまた違った良さがありますが、一方で不便さを感じることがあるのも事実です。
このキャンプ場の場合、バーデハウスという大きな施設がすぐそばにありますから、何か困った時にはここを利用することができ、とても便利で安心です。
㉗畳石
畳石は久米島の東に位置する西奥武島の海岸に並ぶ岩のことで、干潮時に多く見ることができます。
これは溶岩が冷え固まる際に割れ目ができたもので、その表面は波に削られて平坦になっています。いわば、海と山、二つの大きな自然の力によって作られた芸術です。
五角形や六角形の岩が並ぶ様子が亀の甲羅に似ていることから、亀甲岩と呼ばれることもあります。
これまでは県指定の天然記念物でしたが、2014年からは国指定の天然記念物となっています。
㉘ハテの浜
ハテの浜は久米島の東側にある砂浜だけの島(砂州)です。
「美しい海に囲まれた白い砂浜」という風景はまるで絵画や映画の一場面のようで、コマーシャルやプロモーションビデオの撮影などにもよく使われます。
正確には「ハテの浜」というのは久米島から一番遠い位置にある砂浜のことで、その間にある「メーヌ(前の)浜」「ナカノ(中の)浜」に対する「果ての浜」なのですが、通常はこの三つの砂浜をまとめて「ハテの浜」と呼んでいます。
久米島の観光地まとめいかがでしたか?久米島の一番人気は「はての浜」ですが、その他にも魅力的な観光地がたくさんあります。ぜひ一度久米島を訪れてみてください。
お得なツアーもたくさんありますので、チェックしてみてください。